Q11 A 選考過程において地方枠や女性枠などの特別枠はある のか? 科研費では地方枠はなく、また女性枠もない。しかし基盤研究、若手研究、 研究活動スタート支援、挑戦的研究において、「配分額の調整」が行われる(学 術振興会HP中の「科学研究費助成事業における審査及び評価に関する規程」参 照).規程には「次の事項につき、文部科学省から示される内容に基づき必要な 調整を行う」とあり、 a 人文学、社会科学の研究の振興のための調整 b 私立学校の振興並びに技術教育振興等への貢献度に配慮し、私立大学、高 等専門学校に所属する研究者に対する研究助成の充実を図るための調整 C 国際性(将来的に世界の研究をけん引する、協同を通じて世界の研究の発 展に貢献する、我が国独自の研究としての高い価値を創出する等)の評価 が高い若手研究者等に対する研究助成の充実を図るための調整 d その他必要が認められる調整 が行われる。 これによって例えば、基盤研究においてボーダーライン付近に位置する補欠 研究課題もしくは不採択研究課題のうち、私立大学・高等専門学校からの研究 課題が優先的に採択されることがある、また人文学や社会科学の採択率が、理 系の採択率より高い理由の1つにもなっている。国際性に関する調整として、基 盤研究(B)と(C)において、若手研究者支援強化のために「国際・若手支援 強化枠」が創設され「国際性の高い究に取り組む若手究者の研究機会を拡 大する」とされている。 なお「研究活動スタート支援」には育児休業等から復帰する研究者も応募で き、子育て世代の研究者に配慮されている。 Q12 採択されなかったのだが、自分で思っていたよりも総 合評点も低かった。どのような可能性があるか? 現在(令和7年度)の基盤研究(B,C)と若手研究における第1段審査では、 4段階の総合評点の分布がおおよそ決まっていて、4点が上位10%、3点が次の 20%,2点がその次の40%、1点が下位30%に近くなるように審査委員は採点 している〔参照1章4:審査のしくみ)。したがって、自分の申請書に自があっ たのに評価点数が低い場合は、その分野の申請書全体のレベルが高く、相対的 に自分の総合評点が低かった可能性がある。 276)科研費獲得の方法とコツ 第9版