Q1 A 現在所属する部門は、申請を出す区分の審査に影響を 与えるか? 影響は与えない。申請する分は、応募する研究内容を最も適切に審査してく れる区分を選ぶのが原則だ.自分の所属部門などに関連した区分に応募する必 要はない〔参照 2章2:審査区分の選び方).例えば私は「分子生命科学研究所・遺 伝情報研究部門」が正式な所属名だが、「遺伝」関係へ応募したことはなく、こ れまでに「内分泌学」「神経科学」「小児科学」「スポーツ科学」などの区分(当 時は「応募分野」)に応募して採択されている。 Q2 A 研究分担者や研究協力者に有名な研究者や権力者を入 れた方が通りやすいのか? そのようなことはまずない。研究代表者と、研究分担者・研究協力者の間の 力のバランスが重要で、組む相手の実力があまりに大きすぎると、その意図は 審査委員にみえみえで逆効果になる。組む相手は自分と同じくらいのレベルか, 特殊なテクニックをもっている研究者に限った方がよい〔参照2章5:研究パー トナー(共同研究者)の選び方).あくまでも研究計画を遂行するための共同研究 の相手であることを忘れずに. Q3 A 業績はなるべく多く書く方がよいのか、それとも課題 に関連したものに絞る方がよいのか? 申請書「2応募者の研究遂行能力及び研究環境」の留意事項に書いてあるよ うに、現在の申請書では「1.研究業績(論文,著書,産業財産権,招待講演等) は、網羅的に記載するのではなく、本研究計画の実行可能性を説明する上で、 その根拠となる文献等の主要なものを適宜記載すること」になっている。つま り、これまでの業績を単にリストとして記載するのではなく、研究計画との関 連で申請者の研究遂行能力を示すために必要なものに絞って書くこと。 本書の3章10:応募者の研究遂行能力及び研究環境に例を書いてあるが、ただ網 羅的に業績を羅列するのではなく、ぜひ申請者のオリジナルな書き方を考え出 して、研究遂行能力を示すようにして欲しい。 272 科研費獲得の方法とコツ 第9版