Column 大物研究者はどのように科研費をもらってきたのか? 有名な研究者は、過去にどのような科研費をもらってきたのだろうか?ここでは超有名な研究 者3名について2010年までのケーススタディを行った。研究者名は伏せてあるが、誰もが知 いる研究者だ、ただし、この世代の研究者は大学院を終えるとまず留学するのが常で、しかも3 名とも留学先ですごい業績をあげて帰国したのちに、初めて科研費に応募できる常勤研究職のポ ジションに就いたことに注意していただきたい。なお、重複や継続期間があるため、下記の採択 回数と年数にはずれがある。また、特定領域研究は、現在の新学術領域研究や学術変革領域研究 に相当するものである。 ケース1A教授 2010年までに基盤研究に6回。特定領域研究に17回、採択されている。 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 012 34 基骸 特定 領域 ケース2B教授 2010年までに基盤研究に12回、特定領域研究に16回、その他に3回、採択されている。 年 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 56 78910 基盤 特定 領域 その 他 ケース3C教授 2010年までに基盤研究に7回。特定領域研究に11回、その他に2回。採択されている。 年 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 012 34 5 6 78910 基盤 特定 領域 その 他 これを見て、どのような感想をもっただろうか?ともかく、「よく科研費をもらっているなあ」 と思う.採択された回数が半端じゃない。次には、このクラスの研究者になると、基盤研究はあ まり重要でなく、特定領域研究やその他の研究費に大きくウエイトがシフトしている。有名な研 究室なのでラボには人が多く、基盤研究だけでは研究費が足りないと推察される。 あくせくと基盤研究や若手研究に応募するのがいやになった?いいえ、こんなに有名な研究者 の方々でも、研究費の獲得には苦労していて、研究期間が終了する年度には、必死に次の研究費 獲得に挑んでいることをお忘れなく。 270 科研費獲得の方法とコツ第9版