クラウドファンディング 科研費や民間財団の研究助成の獲得がますます困難になっていくなか、これ までとは違った形での研究者への研究費支援の新しい動きが出てきている.こ こではクラウドファンディングを紹介しよう.研究費調達のための代表的なク ラウドファンディングサイトには、以下、3つのものがある。 ①Otsucle (https://otsucle.jp) ②academist(https://academist-cf.com) ③READYFOR (https://readyfor.jp/tags/resea 最近では「クラウドファンディング」とよく聞くことと思う.Crowd (クラ ウド:群衆)+Funding (ファンディング:お金を集める)が語源で、「アイ デアを実現するための資金をインターネットを通じて多数の支援者から集める こと」(academistのホームページより)である。 その流れは、 ①研究のいいアイデアはあるのに資金が足りない研究者が支援金を募る。 ②その研究に興味をもち支援したいと思った人が支援金を提供する。 ③研究がうまくいった既には、研究者側から支援者に何らかの対価が還さ れる. クラウドファンディングでは、たとえ1人の支援者からの支援金の額が少な くても、大勢の支援者を集めることができれば、研究テーマをスタートさせる のに十分な研究資金の確保が可能だ。前述のクラウドファンディングのホーム ページを見れば、いろんなプロジェクトへの支援状況が掲載されており、とて もおもしろい。新しい研究者支援の方法として今後も注目していきたい。 その他:オープンイノベーション たとえ採択に至らなかったとしても申請書は新しい研究アイデアの宝庫であ る.研究者が持つ未活用のアイデアを企業に結びつけるオープンイノベーショ ンのシステムがある。 例えばL-RAD(https://l-rad.net/)は各種の競争的資金に採択さ 申請書を研究者がデータベース上に登録し、企業が閲覧できる仕組みである。 興味をもつ企業が現れれば、研究資金を得て研究を進めることも可能となる。 その他にもオープンイノベーションとして共同研究を募集している企業がいく つかある〔例えば第一三共のTaNeDS (タネデス)など〕ので、応募してみる とよいだろう。 (268 科研費獲得の方法とコツ 第9版