2不採択のとき一採択されなかったら、どうする? もし、採択されなかったら・・・ 申請書を出す前から「採択されなかったら…・・」とは縁起が悪いが、その場合 は次のことを忘れずに行おう。 ①採択されなかった原因を考えよう 何が悪かったのか分析しよう。日本学術振興会のホームページから、審査区 分の状況を調べよう.応募したのは競争の激しい分野だっただろうか?また 「KAKEN (科学研究費助成事業データベース)」から採択課題を調べて、 分野では誰がどのような課題で採択されているのか、よく研究しよう。同じ申 請分野で採択された人は間違いなくこの先もライバルになる。また、採択され た人、あるいはラボのメンバーにもう一度申請書を見てもらって、意見を聞く のは非常に有効だ。 ②審査結果から自分の申請が採択圏内までどのくらいなのか知ろう 採択に準ずるレベルなのか、それ以下なのか?通知される審査結果からは、 あなたの申請は採択圏内までどのくらいなのか、ごく簡単にしかわからない。 Column 科研費がなくても生き延びる方法 科研費に採択されなかったときには、どう やって研究を続けていったらいいのだろうか? ほとんどの国立大学の場合は、大学から各教室 へ支給される研究費は微々たるもので、光熱水 費や電話代だけで消えていってしまう。科研費 が獲得できなかった場合,冗談抜きに「今年は 研究費がゼロ」状態になってしまう.すると、 「研究費がない」→「試薬・器具が買えない」→ 「実験ができない」→「業績が出ない」→「採 択されない」→「研究費がない」と悪循環に 陥ってしまう.こんなときにはどうやって研究 活動を続けていったらいいのだろうか? これに関して、私のラボのメンバーで知恵を 出し合ったアイデアが次のものだ(なぜ、こん な話し合いをしたのかはさておいて). ①まず簡単なのは、自分の出身ラボの教授にお 願いして、研究費を分けてもらうこと、知り合 いの研究者でも可。そのために次年度に向けて 研究分担者に加えてもらって、研究費を分配し てもらう. ②科研費以外の国の研究費や民間財団の研究助 成に応募する。科研費同様,採択のハードルは 高い〔参照5章4:科研費以外の研究費への応 募の可能性). ③自腹を切る。自分の給料から研究費を捻出する。 ④研究を止める(悲しすぎる…・・). そして現実的によいと思うアイデアは、 ⑤仲間を募って互いに協力して研究を続ける。 1人で研究を続けていくのは大変だが、自分と 同世代の近くにいる研究者と協力体制を作って いけばなんとかなる。機器類はもちろんのこと、 試薬・器具などを融通しあうというものだ、何 人かの研究者が集まれば、各人のネットワーク からさらに人脈が広がっていく、こうやってな んとか研究を続けて業績をあげ、科研費に採択 されるのをじっと待つのだ。 独立したばかりの若い研究者諸君、くれぐれ も仲間を大切に. (26