11申請書の見栄え 経験を積んでいかないと難しいとは思う. とにかく、審査委員が好印象をもつような、きれいで読みやすい申請書を作 ることを心がけよう. ・申請書の見栄えのポイント フォント(種類と大きさ),レイアウト(余白、箇条書き、小見出し),強調 文字(太字、下線)などに細かく気を配って、読みやすい申請書を作成する こと. Column 初めての科研費(Fさんの場合) 日本学術振興会特別研究員(PD)の期間が 終了し、いよいよ科研費申請ができる立場に なった(もちろん、PDの間は特別研究員奨励 費の申請はできるが、他の採択率とは雲泥の差 である)。まずは、どんな項目を書くのか?ペー ジ数は?と公募要領と計画調書をぱらぱらめく る。記載項目は学振研究員応募と大きく変わら ない。そこで、3年前に書いた自分の学振申請 書を読み返してみた。よく「夜書いたラブレ ターは、朝読んではならない」といわれるが、 そんな気分になった。感想は、「こんな文章で よく愛が実ったね(申請書通ったね)」だった。 これはなんの役にも立たないので、我が研究室 の百戦錬磨の方々の申請書を参考にさせてもら うことにした。 夜な夜な先生方の申請書を読むうちに、申請 書の書き方と研究スタイルが一致することに気 がついた。ならば、自分の研究スタイルに合っ た申請書を書けばよいのではないだろうか?ま ず、自分はどのような研究スタイルなのか?ど のような研究者になりたいのか?を考えてみ た、「派手さはないが、生命現象に対して真撃 に向き合いたい」が私の回答であった。ならば、 「派手ではないが、自分の興味対象をマニアッ クに追究する」申請書に決め、自分の思い描く 研究ストーリーを綴っていった。一通り書き終 え、K先生にみていただくことにした。K先生 からいただいたコメントをもとに書き直してい ると、申請締め切り日になってしまった。急い で最終版原稿を秘書さんに手渡して、初めての 科研費申請は完了となった。 結果が出るまでは、神頼みをするぐらいで特 に何もできない。とりあえず、研究者の皆さ に顔を覚えてもらおうと、いろいろな学会に参 加した。あまりデータがなくても,親父ギャグ を織り交ぜつつ発表した。しかし、知り合いの 先生から「あのギャグつまらない」と言われて へこんでいるところに、他の先生からは「あな たよくお見かけしますが、どこの方?」とたず ねられ、もう立ち上がることもできなくなった。 そう、学会での努力は実を結んでいないのであ る.ギャグが寒いのか?小柄だから目に入らな いのか?そもそも根本的に間違っているのか? 研究同様,暗中模索だった。 そんななか、申請課題の採択通知がきた、よ かった、「愛が通じた」。 4 章 (223