申請書の見栄え 基盤研究(C)(一般) 3 適度に余白を 入れて読みや すくする 研究項目ごと に小見出しを 付けて、箇条 響きにする 【1 研究目的、研究方法など(つづき)】 (4)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか 本研究計画ではグレリンの生合成過程やノックアウト・マウスの表現型解析などの未だ解明さ れていない基礎的な問題を解決し、さらにグレリンを治療薬として臨床応用へと展開するための 研究基盤を確立する。 計画している具体的な研究項目は、①グレリン遺伝子から活性型グレリンになるまでの生合成 過程の解明、②グレリン・ノックアウトマウスの自律神経機能の解析、③グレリン受容体サブタ イプの探索とグレリン関連ペプチドのスクリーニング、④胃摘出患者における血中グレリン濃度 測定の意義と、術後食欲不振症との関連、⑤アンチエイジング対策のためのグレリンの骨・筋肉 への作用解明、である。 1. グレリンの生合成経路の解明ーニー遺伝子から活性型のペプチドへ(児島、佐藤が担当) グレリン遺伝子の発現調節から、活性型グレリンになるまでの生合成経路について明らかにす る。 グレリン遺伝子の転写制に関わる因子の解明 グレリン遺伝子の転写を制御する因子として、申請者らは抑制性のNF-KB と促進性の Nkx2.2が関与していることを見出した。本年度はさらにこれらの因子がグレリン・プロモー ーのどの部位に結合して、グレリン遺伝子の発現を調節するのかを解明する。方法としてはゲル シフト・アッセイやChip (クロマチン免疫沈降)アッセイ法などを用いて結合領域を明らかに する。 グレリン遺伝子の発現を制御する染色体領域の解明 プラダー・ウィリー症候群(PWS)は第15染色体の異常があり、これが原因で生後早期から の高グレリン血症や過食などになる。さらに申請者らの最近の研究で、第1染色体の先天異常疾 患においてグレリン産生が激減している例を見出しており、この原因はまだ不明である。これら の領域のタンパク質をコードすると考えられる部分の遺伝子を、内因性にグレリンを産生する細 胞(例えば甲状腺癌由来のTT細胞など)でRNAi法を用いて発現抑制し、培養細胞でのグレリ ン産生をグレリン測定系(RIAおよびELISA)で定量する。これによってグレリン遺伝子発現の 候補遺伝子を明らかにする。 グレリン前駆体からグレリン・ペプチド部分を切り出すプロセシング・プロテアーゼの同定 われわれのこれまでの研究で、グレリン前駆体からのプロテアーゼによる切断にはfurin およ びPC1/3が関与していることがわかった。そこで本年度は furin と PC1/3のど レリン産生細胞に存在して、グレリンと共存しているのか明らかにする。自作のグレリン抗体と、 市販のfurin、PC1/3抗体を用いて、胃の免疫組繊染色を行い、染色像が重なるかどうか調べる。 内因性に活性型グレリンを産生する甲状腺由来TT細胞で、RNAi法を使って furin または PC1/3の発現を阻害することによって、グレリン前体のプロセシングが進むかどうか調べ、 グレリンのプロセシング・プロテアーゼを同定する。 グレリンの指肪酸修飾酵素の同定 グレリン活性化に必要な脂肪酸転移酵素は現在でも全く不明である。申請者らは COS細胞を 使った発現系で、グレリンとfurin の発現ベクターと、胃または視床下部 CDNA発現ライ ーを共発現させ、培地中にオクタン酸を加えることで、オクタン酸で修飾された活性型グレリン を産生させ、これを免疫組織染色で同定するというアッセイ方法を確立した。このアッセイ系を 用いてグレリンの指肪酸修飾酵素を明らかにする。この酸素はおそらく新規の脂肪酸誌移酵素で 図4-4●小見出しの見本 小見出しをつけたり、箇条書きにすると、要点がはっきりして読みやすい。小見出しの項目ごとに空白行を入れたりすることも忘れずに 成14年度基盤研究(B)に申請した内容を、令和7年度基盤研究(C)の様式を用いて作成、 や強調する文章は1ページに多くても2~3カ所以内だ. また、ここぞという本当に強調するべき要点の部分のみに使うべきだ。なぜ このような部分を強調しているのかわからないものが多すぎる。くれぐれも大 事な点のみを強調するようにしよう(図4-5). 4 章 (221