現在行っている研究を進めるために、どうしても他施設に人を派遣して、 そこで実験を進めなければならなくなりました。数カ月とはいえ、遠方へ の移動は大変です。このような頼みにくいことに対して〇〇くんは「先生、 ほく行きます」と二つ返事で引き受けてくれたのです。〇〇くんのこの決 断のおかげで研究は大いに進展しました.このようなエピソードからも〇 〇くんの研究に対する、積極的な取り組みや、決断力、実行力などがうか がえると思います。 また実際に苦労した研究内容などを、例えば何回くらい実験を繰り返したか とか、論文投稿でのリバイスの回数など、具体的な数字を使って書くのも印象 に残る。 ・この論文審査には4回ものリバイスと追加実験があったが、〇〇くんは すべての休日を返上し、忍耐強くレフリーの要求に答えた。 ・申請者は根気強く 42種類もの変異体を作製し、細胞内情報伝達系の解析 を網羅的に行うことで、受容体との選択的共役部位を特定した。 日本学術振興会特別研究員は研究者として成長していくのに重要なステップ である。特来の科研費応募への練習の意味もあるので、応募できる方はぜひト ライしてほしい。 なお、Dr. クラゲさん(本名は貴人さん)という方が、YouTubeで「学振 必勝講座」を公開している。2020年3月当時、東京大学大学院理学系研究科生 物学専攻・国立科学博物館に在籍しておりDC2に採用されていた(2025年3月 現在,福山大学の講師をされている)。この動画も参考にしてみるとよいかもし れない。 →学振の申請書の書き方のまとめ ・これまでに行ってきた研究が、申請した研究計画にどのようにつながるの かを示す. ・なぜ自分の研究が重要なのかをしっかりと書く. ・図表を活用して、わかりやすくする。 ・受入先の研究室を選定した理由をはっきりと示す。 ・自己評価や評価書は具体的なエピソードを入れて印象に残るようにする。 212 科研費獲得の方法とコツ 第9版