16 日本学術振興会特別研究員の申請書について 赤ペン添削HB3 ● case 04, 05, 15. 16,25, 26, 40~ 43 究員ならではの項目である。さらにPDにおいては「(3)受入研究室の選定理 由」の項目がある。 科研費の申請書と同じく、特別研究員の申請書の様式も変更されることがあ るので、申請書を作成するときには必ず応募年度の申請書をチェックすること 〔実際に、本書を書いているときに発表された和8(2026)年度の募集要項で 申請書の様式に変更があった)。特に科研費申請書の様式が変更されたときに、 それに沿って変更されることがある。 おそらく特別研究員に応募する者は、このような申請書を書くのが初めてで はないだろうか?そのため、何を書いていけばいいのか、またどのようにペー ジを埋めていったらいいのか、わからないことが多いことだろう。このような ときには、大きな部分を小さく分けて書いていくとよい。 また「適宜概念図を用いるなどして」とあるように、図表を使って説明する のは非常に効果的なので、図表の活用をお勧めする。 私の研究室からはこれまでに2名が特別研究員に採用された。彼らとのこれ までの応募経験と、特別研究員について個人的に勉強してきたことをもとにし て、申請書の各項目を書いていくうえでの要点をまとめた。 特別研究員の申請書のフォーマットに沿って見ていこう。なお、実際のフォー マットは「申請書情報」「申請者情報等」からはじまるが、ここでは省略する。 ●「12】研究計画」の「(1)研究の概要及び研究の位置づけ」 この項目は科研費申請書では、「研究目的、研究方法など」の「概要」「(1) 本研究の学術的背景や本研究の着想に至った経緯、研究課題の核心をなす学術 的「問い」」および「(3)関連分野の研究動向と本研究の位置づけ」に相当する。 DC/PDとも500字の「研究の概要」とともに,「研究の位置づけ」として「当 該分野の状況や課題等の背景」「本研究計画の着想に至った経緯」を1ページに まとめる(図3-85). まず最初に500字程度で概要を書くようになっている。しかし基盤研究や若 手研究の申請書の書き方と同じく〔参照 3章3:研究目的,研究方法などーこの欄 の全体像),他の部分ができあがってから概要をまとめるのがよい.それは「概 要」は全体のサマリーだからである。 そして概要は「研究の背景と問い」「研究目的」「研究の展開・応用」で構成 するのがよい。そのなかで「この研究では何をしようとするのか」と「それが なぜ重要なのか」をしっかりと示すことだ. 「当該分野の状況や課題等の背景」では、提案する研究テーマに関してのこれ までの研究の流れや、問題点(=学術的「問い」),そしてこの計画がなぜ重要 203