15挑戦的研究(開拓・萌芽)の申請書について 実現可能性の示し方 さて、挑戦的研究でも、他の種目でもそうだが、採択のための評価において 重要なことは「実現可能」かどうかである。いくら挑戦的研究であっても、まっ たく実現できる可能性のないもの、可能性の低いものは審査委員の評価も高く ない。審査委員にとっては、研究目的の斬新さはもちろんだが、「本当にできる のか?」というのが重要な判断基準だ. その実現可能性をどうやって示せばいいのか?申請者がただ「できます」と書く だけではだめだということはわかるだろう。申請者がこの研究計画を実行できると いう、客観的な証拠や裏付けが必要だ、それはどのようにすればいいのだろうか 最もよい方法は、予備的な実験や調査のデータを示すことだ。「現在、この例 究テーマに関して、すでに研究を進めていて、次のような興味深い実験データ を得ている」と、実験データとともに示すことができれば、このテーマの実現 可能性を大いにアピールできるだろう。また、これまでにやってきたこと、こ れまでの研究成果やマスターしている研究テクニックを申請書にきちんと書い て、実現可能性をアピールすることだ〔参照図3-59、図3-65.図3-66,お その周囲の文章).さらに応募者の研究遂行能力には「これまでの研究活動(主 要な研究業績を含む)」とあり、これまでの論文発表や学会発表を示して、実績 をアピールする必要がある〔参照図3-31,図3-71、およびその周囲の文章)。 Web入力項目(前半)の「研究の要約」の仕上げ方 Web入力項目(前半)には、基盤研究や若手研究と違って「研究の要約」と いう欄がある.これは基盤研究や若手研究の申請書の最初にある「概要」(10 行程度)に相当するものだが、より記載できるスペースが大きい。そのため余 裕をもって書いていけるが、あまり書きすぎるのはよくない。基盤研究の「概 要」の書き方と同じく、本編ができあがってから「研究の背景と「問い」」「研 究目的」「研究方法」「研究の展開・応用」に相当する部分を抜粋してコンパク トにまとめる(図3-84). また、ここには「応募者の研究遂行能力」を書く必要はない。あくまでもこ こは「研究の要約」である。研究内容に絞って書いていくのがよい。 最後にもう一度いっておきたいのは、挑戦的研究の採択はとても難しく、そ して申請書はとても書きにくいということ、しかしチャレンジする価値のある 研究テーマならば、挑戦的研究への応募も考えてみるのはいかがだろうか. (199