15挑戦的研究(開拓・萌芽)の申請書について 挑戦的研究の採択はとても難しく、そして申請書はとても書きにくい。挑戦 的研究(開拓・萌芽)の採択率はかなり低く,挑戦的研究(開拓)で10.9%, 挑戦的研究(芽)で11.8%であった〔和6(2024)年度新規応募分の採択結 果).しかも基盤研究(S,A,B)との重複申請も可能なので、科研費のベテラ ンが多数応募する。そのため、採択はとても難しいと思って応募しないといけ ない。 挑戦的研究(開拓・萌芽)の申請書の構成 申請書について挑戦的研究(開拓・萌芽)は基盤研究とは異なる部分がいく つかある(Web入力項目は基盤研究と同様に前半・後半の2つがある).以下 で見ていこう. ①研究計画調書の概要(概要版)を2ページで作成する。 「概要」として、「本体」(以下の②③)から「研究目的及び研究方法、応募者 の研究遂行能力」,「挑戦的研究としての意義(本研究種目に応募する理由)」 の内容を簡潔にまとめて書く(図3-80).「概要」は、応募件数が多いとき のプレスクリーニング(事前の選考)に使用されるので、とても重要である。 ②(萌芽)の「本体」は「研究目的及び研究方法、応募者の研究遂行能力」を2 ページ(図3-81),「挑戦的研究としての意義(本研究種目に応募する を1ページ(図3-82)にまとめる。 ③(開拓)の「本体」は「研究目的及び研究方法」を3ページ、「挑戦的研究と しての意義(本研究種目に応募する理由)」を1ページ、「応募者の研究遂行 能力」を1ページにまとめる。 「挑戦的研究の意義(本研究種目に応募する理由)」は挑戦的研究の最も特徴 的な部分だ。研究の着想に至った背景、またなぜ挑戦的研究への応募なのか を、しっかりと説明しなければならない。 挑戦的研究(開拓・萌芽)の申請書の書き方 ここでは挑戦的研究のうち、「萌芽」に絞って、どのように申請書を仕上げて いけばいいのか、その要点をまとめていこう。 挑戦的研究(芽)の申請書だが、中心となるのは2ページの「概要」(前述 の①) と3ページの「本体」(前述の②)である。重要なのが2ページの研究計 画調書の概要(概要版)で、挑戦的研究への応募者が多数の場合(おそらく今 (194 科研費獲得の方法とコツ 第9版