14研究費の応募・受入等の状況 ろう.エフォートは「研究資金の不合理な重複や過度の集中にならず、研究課 題が十分に遂行し得るかどうか」を判断するために設定されている。申請する すべての科研費の申請書にはエフォートの記載が求められ,研究代表者と研究 分担者として携わるすべての研究のエフォートを合計して100%を超えないよ うにする必要がある。 しかし、採択されるかどうかもわからない研究課題のエフォートも含めるこ とは、実際よくわからないと思う。もし採択されなかったら、その分のエフォー トはどうなる?採択されずに最終的に全エフォートの合計が50%になったら、 残りのエフォート50%分の仕事は何?さらに研究費の申請は科研費だけでは なく、しかも申請時期が異なるものが結構ある。もし、申請時にすでにエフォー トが100%だったら、もうそれ以上は申請できないのか? エフォートは研究計画作成時において予想して記載しているもので、採択後 に改めてその時点におけるエフォートに変更して交付申請の手続きを行うので 安心してよい。といっても、エフォートをどのぐらいにしたらよいのか迷う人 も多いだろう.ちなみに私は科研費のエフォートとして基盤研究なら20~30%, 挑戦的研究や特定領域研究(公募)は10%にしている(図3-79). エフォートの採択への影響 エフォートは研究費の過度の集中を管理するための手段とされ、「審査におい て付す総合評点には考慮しない」ことが求められている。1段階目の審査にお いて「研究資金の不合理な重複や過度の集中に該当し、研究課題が十分に遂行 し得ない」と判断した審査委員が複数いた場合に、2段階目の審査で改めて確 認される。そして審査委員全員が「問題あり」と判断した研究課題は、学術的 価値の評価が高くても不採択となる。 しかしよほど多種類多額の研究費をもらっている大物研究者以外には、エ フォートの数字はあまり重要でない.エフォートのトータルが100%以内なら ば、その申請課題のエフォートが10%であれ、50%であれ、審査にはほとんど 影響はない。 →エフォート欄の書き方のポイント 科研費を申請する時点ですでに採択されている研究費を含めて、エフォート のトータルを100%を超えないようにすること。 (193