初年度には研究を円滑にスタートさせるためにインキュベーターとペプチド・サンプルの凍 結乾燥用のための高性能真空ポンプを計上した。 本研究は、K大学生命科学研究所で実施します。主な研究の材料はヒトの培養細胞です。研 究遂行に必要な培養設備、頭微鏡、分子生物学的な解析装置など実施場所に概ね備わっていま す。経費の主要な用途は、消耗品です。培地、抗生物質、ウシ血清や培養用フラスコ、ディッシュ、 ピペットなどのプラスチック器具、ガラス器具、抗体、FISH用のプローブ、試薬類の購入が 必要です。設備備品としてFISHで使用する温度制御装置の購入が必要です。また情報交換や 学会で研究成果を公表するために必要な出張経費、および論文発表の際の諸経費を計上してい ます。これらを本研究費補助金から支出することは、関連法規などに照らして、十分妥当であ ると考えます。各項目の金額については、これまでに行った類似の研究で必要となった経費を 基準として算定しました。 研究を円滑に進めるために、初年度は血圧・心拍と体温測定用の送信器から送られるデータ を受け取る受信ボードを購入予定である。また、現有のものも含め、送信器のバッテリー寿命 は約1年であることから、次年度に再生費用として消耗品費の中に計上した。その他、研究に 必要な分子生物学用試薬を通年で、動物投与用試薬、ホルモン測定用試薬、動物維持費、細胞 培養用試薬・器具を使用する年度に申請している。 (例4) 上した。 平成30年度には研究の進展によって研究補助員の増員が必要になるため、1名分の謝金を計 (例5) また、研究成果を学会にて報告する経費として旅費を、誌上発表するための経費として外国 語論文校閲費を予算に計上した。 図3-78●「研究経費とその必要性」の見本2 例1~3は「設備備品費。消耗品費の必要性」の記載例、例4、5は「旅費。人件費・謝金、その他の必要性』の 集・統計解析を使った研究などではぜひとも必要なのだろうが、十分な説得力 のある説明を書いておかないと、これは難しい。科研費は最新パソコンの購入 に使うものではない。 他にも、外部委託の経費や、外注の経費が大きすぎるもの、人件費や謝金が 大部分を占めるものなどもクレームをつけられがちな経費申請の例としてあげ られる. 「研究経費とその必要性」の書き方のポイント ・研究計画に必要な額を、遠慮せずに堂々と最大限を計上しよう。 ・研究経費が1つの項目に偏らないように、全体の90%を超える費目があ る場合には、その内訳と必要性を記載すること。 ・機器の購入や研究補助員の雇用など大きな経費の費目は、研究計画に必要 である理由を示すこと。 190) 科研費獲得の方法とコツ 第9版