10応募者の研究遂行能力及び研究環境 これまでに支援 を受けた科研費 や民間助成財団 を示す これらの研究は科研費の基盤研究(B&C)、挑戦的芽研究、新学術領域研究(食欲と脂肪蓄 積の制御と破綻の分子基盤の解明:計画班)、および民間財団(武田科学財団ほか)などの研究助 成によって行われてきた。 図3-70●「これまでの研究活動」の見本 平成30年度国際共同研究強化(B)の申請書の実例.これまでの研究で支援を受けた科研費や民間助成財団の研究費によって行われてきたこ とを記載する。 申請者らは1999年に胃組織からグレリン(ghrelin)を発見し(Kojima et al. Nature 1999)、これが成長ホルモン分泌促進作用を示すとともに、強力な摂食亢進作用を持つこと を明かにした(Nakazato et al. Nature 2001)。グレリンは胃から分泌されて血 ペプチド・ホルモンであり、3番目のSer残基の側鎖が脂肪酸であるnーオクタン酸(C8:0) よって脂肪酸修飾を受けており、さらにこの脂肪酸修飾が活性発現に必須であるという極め てユニークな構造をしている。グレリンは、末梢投与によって一以下、省略一 図3-71●重要な研究業績は本文中でアピールする 赤ペン添削HB3 ● case 64, 65 赤ペン添削HB3 ●case 27 ④その他に ・今回の研究計画に用いるテクニックや手法がこれまでの研究業績(発表論文 や学会発表)に書かれているのならば、その業績を記入し、内容を簡単に説 明しておく.これもやはり研究遂行能力(研究の実行可能性)を示すことに なるからだ(図3-69の2ページ目). ・日本語の発表論文・総説も大切な研究業績なので記載する。 ・重要な研究業績は「研究目的、研究方法など」の本文中でもアピールする。 「応募者の遂行能力及び研究環境」のページに記入するだけでは、重要な 論文とそうでない論文との区別がつかずアピール度が弱くなる。これまでに 発表した重要な研究論文などは、本文中にも記入することで大いにアピール するのがよい(図3-31,図3-71). ・成立特許と出願特許を記載する。発表論文と in press 論文に相当する産 産権(いわゆる特許)は、成立した特許だけである。しかし、現実には成立 した特許数は、出願した特許数に比べて格段に少ない。多くの研究者が「特 許をもっている」というときには、それはほとんどが特許を出願しただけの もので,成立した特許ではないことが多い。 ・研究分担者との業績量のバランスを考えること、重要なことは、研究代表者 (申請者)の業績のみが大きく評価されるということだ。最近5年間の業績が 少ないので、業績の多い究分担者をメンバーに加えて業績欄を多くしよう としても、審査委員はすぐに見抜いてしまう。逆に研究分担者の方が研究代 表者よりも業績が多く記載されていると、マイナスのイメージになることが 多いので要注意だ。 ・業績,とくに発表論文がない場合はどうしたらいいのか。ともかく発表論文 を多くすることに関しては特効薬はない。1報でも2報でも、筆頭著者でなく (179