10応募者の研究遂行能力及び研究環境 赤ペン添削HB3 ● case 64~66 れた。つまりこれまでのように主として論文発表を評価するのではなく、あく までも(だと思うが)提案された研究計画のアイデアや計画がうまくいきそう なのかを評価するものに変わったということだ。「だと思う」と書いたのは、「応 募者の研究遂行能力」を評価する方法としては、やはりこれまでに発表された 論文から判断するのが一番確かだからだ.もちろん、論文に著者として名を連 ねていることと、本人の研究遂行能力とは別ものであるので、論文発表がある からといって研究遂行能力があるとは限らないのだが。 また「1研究目的、研究方法など」の(6)の「国際性」とともに、ここでも 「研究計画に関連した国際的な取組(国際共同研究の実施歴や海外機関での研究 歴等)がある場合には必要に応じてその内容を含めること」と国際性に関する 記載が求められる。 では実際の申請書において、「応募者の研究遂行能力及び研究環境」はどのよ うに書いていけばいいのだろうか。 「(1) これまでの研究活動」をどのように書けばいいのか ここでは、申請者のこれまでの研究活動を書いて、申請者の「研究遂行能力! つまり今回の研究計画が実現可能であることを示す。それには、 ①論文で示す いうまでもなく、研究活動のなかでは発表論文がいちばん重要である。発表 論文は、申請者がこれまでに行ってきた研究内容をみて、新たに提案している 研究計画が実行可能なのかどうかを判断する指標である、「申請書の審査ではま ず発表論文をみて、業績のない人はそれだけでだめ」と判断する審査委員もい ると聞く、つまり発表論文があることは採択のための必須事項である。ただし 然のように、「科研費の申請の時期だから、発表論文を増やそう」としても一 朝一夕には無理である、常日頃から少しでも多く研究業績をあげておく必要が ある。筆頭著者でなくてもいいから、普段から論文に名を連ねるように努めよ では、どのくらいの業績があればいいのだろうか。発表論文はなにも Nature Cel, Science クラスやその姉妹誌のものが必要というわけではないし、 に発表論文があっても採択されないことも多い.しっかりした査読システムが あるジャーナルに数本の発表論文があるなら、最低ラインはクリアしているの で安心してよい。 また論文数の最低ラインとしては、基盤研究(C)や若手研究では、筆頭者 者としての論文とそれ以外の共著者としての発表論文の合計が年平均1報、基 盤研究(B)では年平均3報くらいが基準だろうか。自分の論文発表状況を十分 (175