10応募者の研究遂行能力及び研究環境 ●この欄では何を書くのか? 申請者のこれまでの研究活動や研究業績(発表論文、著書。産業財産権(いわゆ る特許)、招待講演〕などを書いて研究遂行能力を示すとともに、研究環境が整っ ていることを書く. ●この欄では何を評価する? 提案している研究計画を実行できる技術や経験があるのかどうか、また研究環境 が整っているのかどうかを判断する。 平成31年度以降の申請書では「研究業績」ではなく、代わりに「応募者の研 究遂行能力及び研究環境」の項目となった (図3-68).この項目に書くべき内 容は「(I) これまでの研究活動(主要な研究業績を含む),(2)研究環境(研究 遂行に必要な研究施設・設備・研究資料等を含む)」であり、これを若手研究と 基盤研究[S,A,B,C: ただし基盤研究(S)だけは様式が少々異なる〕では 2ページ以内にまとめる。 注意点は、以前の申請書と異なり、単に研究業績のリスト(例えば発表論文 のリスト)を記載するのではなく、「本研究計画の実行可能性を説明する」ため に「その根拠となる文献等の主要なものを適宜記載する」ことである。 このような形になったのは、従来の「研究業績」欄では、 ・必ずしも研究課題とは関係のない業績を不必要に連ねている ・科研費の審査において「業績偏重主義」であるかのような印象を応募者、 その他に与えている ・できるだけ多くの業績でスペースを埋めなければ審査において不利にな るのではという誤った認識を与えている などの懸念があったためである。そのため、「研究業績」ではなく、提案された 研究課題に対する申請者の研究遂行能力や実行可能性を評価するものに変更さ (174 2 応募者の研究遂行能力及び研究環境 応募者(研究代表者、研究分担者)の研究計画の実行可能性を示すため、(1)これまでの研究活動(主要な研究業績を含 む)、(2)研究染境(研究遂行に必要な研究施設・設備・研究資料等を含む)について2頁以内で記述すること。 「(1)これまでの研究活動」の記述には、研究計画に関連した国際的な取組(国際共同研究の実施歴や海外機関での研究歴等) がある場合には必要に応じてその内容を含めること。また、研究活動を中断していた期間がある場合にはその説明などを含め てもよい。 図3-68●「応募者の研究遂行能力及び研究環境」の解説部分 令和7年度基盤研究(C)の申請害の実例. 科研費獲得の方法とコツ第9版