9本研究がどのような国際性を有するか AIによるタンパク質のアミノ酸配列から立体構造を予測するAIphaFold3は、複合体の を可能にする最先端のプログラムである。本研究では、AlphaFold3を活用してオーファンGPCR のペプチド性リガンドを探索することで、これまで未解明であった分子機構の解明や創薬への新 しい道を開くことを目指している。本研究は、〇〇〇〇賞を受賞した〇〇博士の研究室との国際共 同研究として進められており。申請者は博士の研究室に定期的に滞在してラボメンバーと緊密に 情報共有を行っている。このような国際的で高度な研究環境において、AlphaFold3の活用 く革新的なアプローチを展開することで、最先端の研究を推進できる体制が整っている。 現在。世界各国で高齢化が進む中。日本はその高齢化率において世界最高水準にある。このよ うな社会的課題に直面する中。本研究では、認知症の包括的な早期発見プログラムの有効性を検 証する。このプログラムは、高齢者の認知機能低下の早期段階での介入を可能にするものであり、 わが国の先進的な医療技術や予防医学の知見を集約したものである。さらに、このブログラムの 設計は、日本の高齢化社会で得られた知見を基盤としながら、異なる文化的・社会的背景をもつ 他国でも適応可能な柔軟性を備えている。これにより、本研究は日本国内にとどまらず、高齢化 という共通課題に立ち向かう多国間の連携の一環として、国際的に広範な社会的インパクトを与 えることが期待されている。 ペプチドホルモンの研究は日本が世界をリードしてきた研究分野である。たとえば申請者は食 欲を刺激するホルモンのグレリンを発見し、その発見論文(Nature, 1999)は被引用回数が 7.388件、グレリンに関する発表論文は12.435編以上と(2023年9月末現在)、現在も世界中 グレリンに関して活発な究が行われている。このように未知のペプチドホルモンの探索研究は 将来的にも国際的に高い価値を創出する研究である 図3-67●「本研究がどのような国際性を有するか」の見本 ②については、海外のラボとの共同研究があれば積極的に書いておく、ただ し、日本学術振興会の資料には「国際共同研究を実施していることのみをもっ て国際性が高いと評価するものではない」とあるので、高いレベルの共同研究 であることが必要だ. ③については、研究計画の内容が、日本が世界をリードする分野のものであ ることなどを書く、あるいはその研究成果が、国際的にも展開や応用が可能で あるとかを書くのもよいだろう。 いくつかの例をあげておこう(図3-67). 「本研究がどのような国際性を有するか」の書き方のポイント ・採否には重要なウエイトを占める項目ではないので安心して書けばよい。 ・国際的に高いレベルの研究であることをアピールする。 ・国際性に関連することなら、少しでも書いておくこと。 (173