(2) グレリンノックアウトマウスにおける自律神経異常の解析 本研究ではテレメトリー自動計測システム(現有機器)を用い、生体内に埋め込んだ送器によっ て、動物にストレスを与えることなく経時的にKOマウスの血圧や体温を観察する。いずれの実験 でも(1)で明らかにする中枢における神経回路の動きとあわせて検討していく。 (例2) 2、内因性リガンドの同定と機能解析 ラットあるいはブタの脳からペプチド面分を抽出し、各種クロマトグラフィーにて展開する。 特にHPLC(高速液体クロマトグラフィー、現有設備)」は再現性よく微量サンプルを分画できる め、汎用する。各フラクションのサンプルを凍結乾燥し(凍結乾燥機は現有設備にあり)、オーファ ン受容体発現細胞株に反応させ、細胞内セカンドメッセンジャーの変化を測定する。細胞内 CAMP濃度は、最新のAlIphaScreen法(現有設備)を用いて多様体を測定する。これらのアツセ イ系を指標として内因性リガンドを精製し、構造決定する。 図3-59・現有設備などを示した申請書部分の見本研究計画で使用する現有設備を示してお 赤ペン添削 HB3 ● case 09, 50~53 赤ペン添削 HB3 ● case 32 研究計画・方法を具体的にするための方法 申請者本人が具体的に書いたつもりでも、それが審査委員にきちんと伝わっ ているかどうかはわからない。「具体的」とは、審査委員が読んで実験や調査の イメージが映像となって感じられるような内容だ. これまでの経験では、申請者が「具体的には」と書いているときには、あま り具体的でないことが多い。例えば研究計画で、「〇〇を測定する」とか「〇〇 に関して文献調査を行う」という書き方は多い。確かに「測定する」「調査を行 う」は具体的な行動だ。しかし、重要なのは中身(内容)の具体性だ。「測定す る」「調査を行う」だけに留まるのではなく、常に「どのように?」「そして? とその先まで考えて書かないといけない。 では、研究計画を具体的にするにはどのように書いたらいいのだろうか。 ①例をあげる 2~3の例をあげて説明する。例えば「摂食調節ホルモンによる食欲亢進作用 を調べて~」ではなく、「グレリンやNPYなどの摂食調節ホルモンによる食欲 亢進作用を調べて~」とすると、研究内容がもっとイメージしやすい。 ②言葉や説明を追加する ほんの少し言葉や説明を追加するだけで、内容は具体性を増し、わかりやす くなる。 「転写因子〇〇の発現が維持されている細胞の解析を行う」 →「転写因子〇〇の発現がどの種類の神経細胞で維持されているのかを解 析して、アルツハイマー病患者の病状の進行に〇〇が関与するのかど うかを明らかにする」 (164 科研費獲得の方法とコツ第9版