4 本研究の学術的背景や本研究の着想に至った経緯。 研究課題の核心をなす学術的「問い」の書き方 赤ペン添削 HB3 ●case 25~27 ●この欄では何を書くのか? 研究テーマの背景を書くとともに、申請者がこのテーマに関して行ってきた研究 内容と、どのような経緯でこの研究計画を思いついたのか、申請者ならではのオ リジナルな理由を書く、そして、いま何が問題なのか。解明すべき課題は何かな どの学術的「問い」をしっかり書く. ●この欄では何を評価する? 研究テーマの背景や着想から浮かび上がってきた学術的「問い」の重要性や、こ の研究テーマに関する申請者のこれまでの取り組みを評価する。 この部分は「本研究の学術的背景」「本研究の着想に至った経緯」「研究課題 の核心をなす学術的「問い」」と分けて書くのが書きやすい(図3-30).また 「本研究の学術的背景」には申請者以外の研究者による研究内容と申請者自身の 研究内容の2つに分けて書き、「本研究の着想に至った経緯」には申請者がなぜ この研究をやりたいのかオリジナルの理由を意識しながら書けばよい。 ●本研究の学術的背景 前半では、研究テーマの一般的な背景と、これまでにどのような研究が行わ れてきたのか、申請者以外の研究者によって行われてきたこれまでの研究成果 を中心にして書く. 後半は、申請者自身がこの研究テーマに関して、これまで行ってきた研究内 容を書く.ここが大切である.申請者がこの研究テーマに関してこれまでにど のような研究を行ってきたのか、そしてどのような研究業績をあげてきたのか を示して、審査委員に研究計画の実行可能性を大いにアピールする。申請者が これまでに発表してきた論文や学会発表などを必ず記載しておくこと(図3-31) 〔参照後述の図3-71.およびその周囲の文章)。 「本研究の学術的背景」の大事な点は、申請者と他の研究者の研究内容を混ぜ て書かないということ、そうしないと申請者がこれまでどのような研究成果を あげてきたのかわからなくなる(図3-32).繰り返すが、申請書自身がどのよ うな研究を行ってきたのかを、他の研究者の業績としっかりと区別して書くこ とだ (大事なことなので後述の「●自分の論文のアピールが重要」でもう一度とり 上げる)。これによって申請者がこの研究をやる意義、実行可能性などを示す (140 科研費獲得の方法とコツ 第9版