生体内には、内因性リガンドが不明ないわゆるオーファン受容体が数多く存在する。本研 究で対象とする消化管幹細胞マーカーのオーファン受容体はLGR5と呼ばれており、LGR5 受容体はロイシンリッチな繰り返し配列を細胞外ドメインに有するGPCR(G蛋白質共役型 受容体)で、LH(黄体化ホルモン)やFSH (卵胞刺激ホルモン)の受容体に類似している ため、その未同定の内因性リガンドもペプチド・ホルモンであると考えられている。 この研究計画では、幹細胞マーカーとして消化管幹細胞に発現するオーファン受容体の内 因性リガンドを探索し、この内因性リガンドの腸管粘膜再生への効果を調べる。LGR5に結 合する未知のペプチド・ホルモンは消化管幹細胞の増殖や分化に関与すると考えられ、消化 管の再生医療への応用が期待される。 図3-22●「研究目的、研究方法など」冒頭の「概要」部分の見本1 研究の背景 と問い 研究の目的 研究の展開・ 応用 (概要) 生体内には、内因性リガンドが不明ないわゆるオーファン受容体が数多く存在する。本研 究で対象とする消化管幹細胞マーカーのオーファン学容体はLGR5と呼ばれており、LGR5 受容体はロイシンリッチな繰り返し配列を細胞外ドメインに有するGPCR(G蛋白質共役型 受容体)で、LH(黄体化ホルモン)やFSH (卵胞刺激ホルモン)の受容体に類似している ため、その未同定の内因性リガンドもペプチド・ホルモンであると考えられている。 この研究計画では、幹細胞マーカーとして消化管幹細胞に発現するオーファン受容体の内 因性リガンドを探索し、この内因性リガンドの腸管粘膜再生への効果を調べる。LGR5に結 合する未知のペプチド・ホルモンは消化管幹細胞の増殖や分化に関与すると考えられ、消化 管の再生医療への応用が期待される。 図3-23●「研究目的、研究方法など」冒頭の「概要」部分の文章構造の分析4 研究の背景 と問い1 研究の目的 研究の背景 と問い2 研究の展開・ 応用 (概要) 人口減少による地方経済の縮小と東京への一極集中を抑えようと、政府は「地方創生戦 略」を提案し、各自治体は地方大学の協力を得て独自の「地方創生総合戦略」を策定してい る。一方、地方経済は地方大学といわば一心同体であり、地方大学の発展なくして地方経済 の持続は困難である。 本研究では、地方大学が地方創生のため、どのような取り組みを行っているのか、また行 えば良いのかを具体的事例およびデータから明らかにする。地域に貢献する人材育成という 従来の地方大学が実施している教育を超えて、地方創生のための様々な役割を担うことが地 方大学には期待されている。 それぞれの地域が抱える社会的課題には共通点も多い。各地方の自治体やいくつかの地方 大学の成功事例を水平展開することによって、多くの地域の課題解決に貢献できると考えら 図3-24●「研究目的、研究方法など」冒頭の「機要」部分のあまりよくない例4 をまとめるとともに、「一心同体」「水平展開」などの表現を改めた。 このように「概要」部分は、研究の「背景と問い」、「目的」、「展開・応用」 がきちんと書けているかチェックすればよい。最初に書いたように概要は申請 書のサマリーである。そのため、本文を書き上げて、そのなかから重要な部分 を抜き出して概要としてまとめるのがお勧めである、もう一度繰り返すが、こ の「概要」は審査委員が最初に目を通す部分であろうから、ぜひともしっかり とした内容の理解しやすいものに仕上げてほしい。 136) 科研費獲得の方法とコツ 第9版