研究の背景 と問い 研究の方法 研究の目的 (概要) 申請者らのグループが精製・構造決定したグレリンは成長ホルモン分泌促進ならびに摂食 亢進作用をもつペプチドホルモンであり、転写・翻訳後にN未端から3番目のセリン残基が nーオクタン酸修飾(脂肪酸修飾)されて、はじめて生理活性を発揮する。したがって、グレ リンの脂肪酸修飾の調節は同ペプチドによる生体調節機構の重要なファクターである。しか しながら、グレリンの脂肪酸修飾に関与する酵素、および、その調節機構についての報告は これまでにない。本研究では、グレリンの脂肪酸修飾酵素の精製と構造解析、ならびにグレ リンの脱脂肪酸(不活性化)過程の解析を行い、グレリンの生合成と分泌調節機構の解明を ・(進める。 図3-16・「研究目的,研究方法など」冒頭の「概要」部分の分析2 研究の背景と問い 4~5行 研究の目的 2~3行 研究の展開・応用 2行 図3-17●概要部分に書くべき項目の行数の目安 研究の「背景」と「問い」が4~5行、「目的」が2~3行、「展開・ 応用」を2行くらいにすると、概要は10行くらいに収まる。 研究の背景 と問い 研究の方法・ 目的 研究の展開・ 応用 (概要) 申請者らのグループが発見したグレリンは成長ホルモン分泌促進と摂食亢進作用をもつべ プチドホルモンであり、N末端から3番目のセリン残基がnーオクタン酸修飾(脂肪酸修飾) されて、はじめて生理活性を発揮する。したがって、グレリンのオクタン酸による脂肪酸修 飾の調節は同ペプチドによる生体調節機構の重要なファクターであるが、グレリンの脂肪酸 修飾を行う酵索、および、グレリンの不活性化の機構については十分にわかっていない。 本研究では、グレリン特異的に脂肪酸の修飾を行う酵素の精製と、その構造解析、ならび にグレリンの脱脂肪酸(不活性化)過程の解析を行い、グレリンの生合成と分泌調節機構の 解明を進める。本研究によってグレリンの脂肪酸修飾を介した成長ホルモンや摂食調節の新 たな制機構が明らかになると期待される。 図3-18●「研究目的。研究方法など」冒頭の「概要」部分の改善例1 が適切な分量である(図3-17). この例について、少し文章を整理して研究の展開・応用を加えると、まとまっ た概要ができあがる(図3-18). 概要に書くべき3つの項目のなかで、書かれていないことが多いのは、研究 の「背景と問い」と「展開・応用」である、図3-19に例をあげる。なお、こ の例は私が以前チェックした申請書を改変して使わせてもらっている。 この文章の構造は、研究の「方法」。「目的」「展開・応用」となっており、 肝心の研究の背景と問いが書かれていない(図3-20).しかし、この例のよう に概要部分に研究の「背景と問い」が抜けていたり、あるいは研究の「展開・ 応用」が書かれていないものでも、本文を読むと「背景と問い」や「展開・応 用」がきちんと書かれている例がほとんどだ、この例のもととなった申請書の なかにもきちんと書かれていた。 (134 科研費獲得の方法とコツ 第9版