3研究目的,研究方法などーこの欄の全体像 赤ペン添削HB3 ● case 15~17, 23 ・申請者が対象としている研究のこれまでの背景(3文以内) ・何が問題なのか(1文程度) ・何を明らかにするのか(2文程度) ・どのような展開・応用が可能なのか(1文程度) このような分量でまとめていくとほぼ10行程度になるし、これで十分である。 「概要」の例とその直し方 「概要」部分を読むときに、研究の①背景と問い。②目的,③展開・応用と3 つの項目に注目してみると、自分の書いた概要の欠点がよくわかる。次の例、 図3-14をみてみよう. この例の文章構造を分析してみると、研究の「背景と問い」と「目的」の2 つの部分から構成されている(図3-15). あるいは研究の「背景と問い」「方法」と「目的」の3つの部分から構成され ているとみることもできる(図3-16)・ この例では研究の「背景と問い」が大部分を占めて、「目的」が少なくアンバ ランスなことがわかるだろう。しかも、研究の「展開・応用」にはまったく触 れられていない。概要部分は全部で10土2行くらいを目安とすると、「背景」と 「問い」に4~5行、「目的」に2~3行、「展開・応用」に2行といったところ (概要) 申請者らのグループが精製・構造決定したグレリンは成長ホルモン分泌促進ならびに摂食 亢進作用をもつペプチドホルモンであり、転写・翻訳後にN末端から3番目のセリン残基が カーオクタン酸修飾(脂肪酸修飾)されて、はじめて生理活性を発揮する。したがって、グレ リンの脂肪酸修飾の調節は同ペプチドによる生体調節機構の重要なファクターである。しか しながら、グレリンの脂肪酸修飾に関与する酵素、および、その調節機構についての報告は これまでにない。本研究では、グレリンの脂肪酸修飾酵素の精製と構造解析、ならびにグレ リンの脱脂肪酸(不活性化)過程の解析を行い、グレリンの生合成と分泌調節機構の解明を 図3-14●「研究目的、研究方法など」冒頭の「概要」部分のあまりよくない例2 研究の背景 と問い 研究の目的 (概要) 申請者らのグループが精製・構造決定したグレリンは成長ホルモン分泌促進ならびに摂食 亢進作用をもつペプチドホルモンであり、転写・翻訳後にN末端から3番目のセリン残基が コーオクタン酸修飾(脂肪酸修飾)されて、はじめて生理活性を発揮する。したがって、グレ リンの脂肪酸修飾の調節は同ペプチドによる生体調節機構の重要なファクターである。しか しながら、グレリンの脂肪酸修飾に関与する酵素、および、その調節機構についての報告は これまでにない。本研究では、グレリンの脂肪酸修飾酵素の精製と構造解析、ならびにグレ リンの脱脂肪酸(不活性化)過程の解析を行い、グレリンの生合成と分泌調節機構の解明を 進める。 図3-15・「研究目的,研究方法など」冒頭の「概要」部分の分析 1 (133