研究目的、研究方法などーこの欄の全体像 概要としては 長すぎる 基盤研究(C)(一般) 1 1研究目的、研究方法など 本研究計画書は「小区分」の査区分で審査される。記述に当たっては、「科学研究費助成事業における審査及び評価に 関する規程」(公然製領参照)を参考にすること。 本研究の目的と方法などについて、4頁以内で記述すること。 皆頭にその概要を簡潔にまとめて記述し、本文には、(1)本研究の学術的背景や木研究の着想に至った経線、研究課題の核心 をなす学術的「問い」、(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性、(3)関連分野の研究動向と本研究の位置づけ、(4)本研 究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか、(5)本研究の目的を達成するための準備状況、(6)本研究がどのよ うな国際性(将来的に世界の研究をけん引する、協同を通じて世界の研究の発展に貢献する、我が国独自の研究としての高い 価値を創出する等)を有するかについて具体的かつ明確に記述すること。 本研究を研究分担者とともに行う場合は、研究代表者、研究分担者の具体的な役別を記述すること。 (概要) グレリンは胃から発見された強力な成長ホルモン分泌促進作用と摂食亢進作用を持つペプチ ド・ホルモンである。申請者は、このグレリンに関して、その発見から生化学的な基礎的研究、 生理作用の解明、臨床への応用など、一連の研究を進めてきた。グレリン受容体は脂肪組織にも 発現していることや、グレリンの慢性投与は脂肪組織を増大させ肥満をおこすことから、グレリ ンと脂肪組織との何らかの関連が伺える。しかし、現在のところ、現在グレリンの研究は、その 摂食亢進作用を中心として世界中で進められているが、グレリンの脂肪組織・脂肪細胞に対する 作用については、なぜかまだ十分な検討が行われていない。本研究では脂肪組織に対するグレリ ンの生理作用を検討し、グレリンと他種類のアディポサイトカインとの関連を探る計画である。 脂肪細胞由来のホルモンであるレプチンと、グレリンは正反対な作用を持つことから、脂肪細胞 の機能を解析する上で、グレリンの研究は無視できない。申請者らの予備的な検討では、脂肪組 織はグレリンとその受容体を発現しており、このことからグレリンが脂肪細胞に直接的に作用す ると考えられる。脂肪細胞に対してグレリンがどのような効果を示すのかは不明であり、本研究 によって明らかにしたい。グレリンによる脂肪細胞の増殖・分化、他種類のアディポサイトカイ ン類への影際、脂肪細胞でのシグナル伝達分子の変化などの研究を計画している。 図3-12●「研究目的,研究方法など」冒頭の「概要」部分のあまりよくない例1 多く書きすぎて、大事なポイントがわからない。応募書類の様式・記入要領には「10行程度で記述すること」と指定が このなかから「概要」を書くために必要な中心部分は、(1)の「背景」と 「問い」,(2)の「目的」と「創造性」である。「創造性」は「展開・応用」(= この研究でなにがわかるのか、どのような展開・応用ができるのか)と言い換 えてもいいだろう。 またスペースに余裕があれば(2)の「独自性」(=研究のオリジナルな点), (3)の「着想に至った経緯」や(4)の「何をどのように、どこまで明らかに しようとするのか」も加えてもよいと思う.ただし短く簡潔に、 まとめると、「概要」には、研究の「背景・問い」「目的」「展開・応用」を忘 れずに書くことである(図3-13). これまでに書いたように、「概要」は全体ができあがって一番最後に本文を抜 粋してまとめるとよいが、そのように書かれた申請書でも、私が見てきた例で はいくつかの点で不十分なものが多かった。 まず研究の「背景」と「問い」、意外に「背景」が抜けているものが目につ く.また「背景」の部分に研究課題の「問い」(問題点)は何か、それが書かれ ていないことが多い。「まだわかっていないこと」あるいは「何が問題なのか」 などが書かれていない。この研究課題に関するこれまでの研究で、いったい何 3 (131