課題名は簡潔で短いものでも、逆に長いものでもよい 私の知り合いのT先生は簡潔な課題名をつける名人で、いつも関心する。例 えば「新規小胞体チャネルに関する研究」「カルシウムストアの分子構築に関す る研究」「新規受容体蛋白ファミリーの機能解析」など、もちろん、このような 簡潔な課題名で採択されるのは、その分野で十分な業績をあげていることが必 要である。 長い課題名の例として、「モデル生物の行動を制御する未知の神 素と機能解析」「内因性の成長ホルモン分泌促進因子グレリンはドーピングの禁 止薬物の対象となるか?」「セントロメアタンパク質は細胞の老化を制御する新 たな因子となりうるか?」などをあげておこう。長い課題名の利点は、課題名 自体が研究内容を表す1行のサマリーになっていることだ。そのため課題名を 最初に読むだけで、研究計画の目的を知ることができ、申請書の内容を理解し てもらいやすくなる。 専門的・マニアックな語句は避けて、一般的なキーワードを使う 課題名もわかりやすいものにするのがよい。そのためには専門用語はごく一般 的なものだけにして、あまり知られていない語句は避けるべきだ。私自身の例だ が、神経ペプチドの「ニューロメジンU」は一般に知られておらずマイナーな ペプチドなので、「ニューロメジンU」という名前をタイトルでは使わず「主観 的昼に作用する生物時計同調因子の研究」という課題名で応募したことがある。 その他,課題名を考えるときのアイデア ①サブタイトルをつける コロン「:」,あるいはダッシュ「一」で区切ってサブタイトルを書く。 ②「新規な〇〇遺伝子」のように新規性を強調する ③そのときの、流行りのキーワードを入れる 例えば最近ならば、ゲノム編集、がん免疫療法,iPS細胞,シングルセル解 析,AI, 新型コロナウイルス、ビッグデータ、データサイエンスなど、ただし 効き目があるかどうかわからないし、逆に「流行を追っているだけ」と判断さ れてマイナスになることもある。 ④臨床分野では「〇〇の治療応用」など、治療のことを入れる (122 科研費獲得の方法とコツ第9版