5 研究パートナー(共同研究者)の選び方 研究は1人ですべてできることが理想的だが、現在ではそれはほとんど不可 能で、共同研究者が不可である。他の研究者をメンバーに加えるには、きち んとした理由が必要だ。それは研究計画の一部において、その研究者がもって いるテクニックやメソッドが不可な場合だ。ただし、あくまでも申請者の研 究計画をサポートするためのもので、共同研究者の研究が主になっては困る。 もっとも科研費の申請においては必ずしも共同研究者を加える必要はない。 また、若手研究は申請者1人で行う研究である。 研究分担者、研究協力者 研究組織は、「研究代表者」、「研究分担者」および「研究協力者」から構成さ れる(表2-6).研究分担者はe-Radに「科研費の応募資格あり」として研究者 情報が登録されている研究者であることが必要だが、研究協力者はe-Radに登 録されていなくてもよい。 また研究分担者には申請書の「1研究目的、研究方法など」において「具体 的な役割」を、「2応募者の研究遂行能力及び研究環境」において「(1) これま での発活動」「(2)環境」の記載が求められる。 研究分担者は、研究代表者と同一の研究機関に所属する研究分担者であって も、分担金の配分を受けなければならない。研究協力者は分担金なしである。 研究協力者は「科研費の応募資格あり」の研究者以外に、ポスドク、大学院 生,リサーチアシスタント(RA),日本学術振興会特別研究員(受入研究機関 Column 審査委員は知り合いだと有利なのだろうか? 「科研費は審査委員とコネがなければ通らな いよ」と聞いたことがある。本当に科研費に採 択されるためにコネは必要なのだろうか? 断言するが、コネだけで採択されるほど科研 費の世界は甘くない!審査委員は結構シビアに 申請書を見ているものだ。しかし審査委員と知 り合いだと有利な点も多少はあるかもしれない。 例えば審査委員が申請書の総合評点を3にす るか、4にするか迷うときに、その応募者と知 り合いならば、おそらく人情として、その応家 者を4にするだろう.そして、この1人の審査 委員の1点のアップが、後々第1段審査の合計 点数に非常に大きな比重をもつことになるかも しれない。だから、普段からこまめに学会や研 究会に出かけていろんな先生方と知り合いに なって仲よくしておくのは、長期的にみて科研 費獲得のためにも重要な布石である。 ところが、人間心理というものは不思議なも ので、こちらが知り合いだと思っていても、実 は相手はこちらの研究に批判的で、かえって辛 い点数になることもある、なのでコネや知り合 いであると有利とは一概には言い切れない・・・・ 96 科研費獲得の方法とコツ 第9版