22審査区分の選び方 別配分状況」の「2)審査区分別配分状況」からデータをみることができる。こ こに区分別、研究種目別の詳細な応募と採択状況の一覧表がある〔和6年度 採択の基盤研究(C)について、表2-3には新規採択課題の採択率上位30件を、 表2-4には採択率下位30件を、そして表2-5には小区分で審査される種目の応 募件数の上位30件を抜粋して示した〕。 この一覧表を見ていくと、応募件数と採択件数は審査区分ごとにかなり違っ ていることがわかる.また科研費の審査区分別の採択件数は、区分ごとの応募 件数にほほ比例して決まってくるため、採択率はどの区分でもほぼ同じである (表2-5).そのため科研費の区分別の採択件数は、必ずしもその区分の現時点 での重要性によるものではない。もちろんその研究分野が活発であれば研究者 が多く、応募件数も多いだろうから、採択件数も多い。 そしてこの一覧表で重要な点は、採択率はどの小区分においても30%前後 であるが、理系種目では低く文系種目では高い傾向にあることだ。例えば基盤 研究 (C)において採択率の一番高い「英語学関連」の32.11%と、下位の採択 率が23.08%~24.00%の区分とでは、実に8~9%もの違いがある。これは種 目ごとに応募件数あたりの総配分額がまず決められ、そのなかで採択課題が決 定されるためである。すなわち、決まられた予算のなかでは、1採択課題あた りの配分額が低めの文系種目の方が採択件数が多くなり、配分額が高めの理系 種目の方が採択件数が少なくなるためと考えられる。また審査において「人文 学、社会科学の研究の振興のための調整」も行われることも理由の1つである う.つまり、語弊があるかもしれないが、文系種目の方が理系種目よりも採択 されやすいということだ。実際に令和6年度の新規採択課題において、採択率 上位30件の中で理系種目は6種目だけである(表2-3)・ ホットな研究分野は当然、応募件数も多いと予想されるが、令和6年度の小 区分の種目〔基盤研究(B)と(C),若手研究〕の合計において応募件数が多 い上位10件は(表2-5),「リハビリテーション科学関連」(1,071件)、「栄養学 および健康科学関連」(1,070件),「高齢者看護学および地域看護学関連」(9 件),「放射線科学関連」(966件),「スポーツ科学関連」(866件),「消化 学関連」(748件),「整形外科学関連」(742件),「循環器内科学関連」( 「教科教育学および初等中等教育学関連」(715件)、「社会福祉学関連」(700 件),となっている。 もちろんこれらの区分でも、応募件数が多くなるほど、採択件数が多くなっ ている。 2