2科研費応募の戦略 科研費の公募時期は、2025 (令和7)年は7月14日に公募開始となり、 9月17日が公募締切となる予定である(種目によって異なる)。今後もし ばらくはこのサイクルで公募が行われると思われる。公募が開始された ら、まずはその年の公募要領に一度は目を通すこと、必ずその年の変更 点があって、ときにはとても重要なものがある、また申請書の書式も変 更されることがあるので、申請書上部の説明を読んで変更があれば対応 すること。 76 1 応募種目の選び方 科研費で基本的な研究種目は「基盤研究」と「若手研究」なので、まずはこ れらのどれかの種目に応募することを考えよう(参照1章2:科研費の種類)。年 齢と実績によって基盤研究か若手研究のなかから1つと、それに加えて、もし 自分の研究に適した研究領域があれば学術変革領域研究の公募研究に申請する ことが基本的な応募方法だと思う. 基盤研究への応募 1章でも書いたように、基盤研究には(S),(A),(B),(C)の4 基盤研究(S)と基盤研究(A)は採択率がそれぞれ、11.9%,27.2%(参照 章2:科研費の種類、表1-2、令和6年度の公募に関するデータ〕であり、応募者の レベルが非常に高く激戦である。本書の読者には基盤研究(C)に応募する研 発者が多いかと思う。基盤究(C)が料費の一番ベーシックなものである し、採択数も多い.和6年度の基盤研究(C)の新規採択率は27.5%である 〔参照1章の表1-2,図1-8). また実際に審査した経験からいうと、基盤研究(B) と基盤研究(C)の間には、かなりのレベルの差がある。両者の採択率はほぼ 同じだが〔基盤研究(B)の採択率は28.0%],基盤研究(B)になると優れた 業績(ということはインパクトファクターの高い雑誌に掲載された論文)をもっ ていて、これまでにも基盤研究(B)以上の研究費を獲得している研究者が多 く、かなりハイレベルの競争になる。一方、基盤研究(C)になるとある程度 の発表論文さえあれば十分に採択される。 科研費獲得の方法とコツ 第9版