他の省庁・民間組織が公募する研究費 には次のものがある。 ●文部科学省→国立研究開発法人科学技術振興機構(JST): 戦略的創造研究推進事業(CREST、さきがけ、ERATOなど) https://www.jst.go.jp/ 科研費応募の中心となる日本学術振興会も文部科学省関係だが、日本学術振 興会は旧文部省、一方、科学技術振興機構は旧科学技術庁の関連だ. この事業の目的は、「我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、挑戦的な 基礎研究を推進し,社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションを生 み出す、新たな科学知識に基づく創造的な革新的技術のシーズ(新技術シーズ) を創出すること」とある(ホームページより). 科研費は研究者からの提案研究課題を助成するが,戦略的創造研究推進事業 は国が定めた戦略目標の達成に向けたトップダウン型であることが大きく異な る(図1-1)・なお、CREST,さきがけなどの医療分野の課題は前述のAMED に移管された。 ●厚生労働省→厚生労働科学研究費補助金 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hok 厚生労働省では「厚生労働科学研究の振興を促し、もって国民の保健医療、 福祉,生活衛生、労働安全衛生等に関し、行政施策の科学的な推進を確保し、 技術水準の向上を図ること」(ホームページより)を目的として厚生労働科学研 究費補助金の公募を行っている。令和7年度の公募期間(一次公募)は、和 6年12月26日から和7年1月30日だった。 「1 行政政策研究分野」「I 疾病・障害対策研究分野」「II 健康安全確保 合研究分野」の3分野においてさまざまな事業の公募が行われる。AMEDが疾 患の治療を大きな目的としているのに対して、厚生労働科学研究費補助金は政 策的な研究課題を扱っている。例えば「がん免疫」を対象としてもAMEDは治 療日的の基礎・応用研究を推進するのに対して、厚生労働科学研究費補助金は 「科学的根拠を有する(がん)免疫療法に関する適切な情報を患者や国民に届け るための情報提供方法の構築」などについての研究が行われる。 厚生労働科学研究費補助金も自分の研究課題にマッチした事業の公募があれ ば応募するとよい。 1 章