17科研費の基金化、調整金、合算使用、バイアウト制度 例:研究期間での交付金額の合計=350万円の場合 従来の配分方法 1年目 150万円 2年目 130万円 基金化されたときの配分方法 研究期間全体で350万円 図1-13●科研費の基金化概念図 完全に基金化されている基盤研究(B、C),若手研究、挑戦的研究(開拓・頭芽)、研究活動 スタート支援、特別研究促進費、国際共同研究加速基金、特別研究員奨励費などがこの概念 図に相当する。 基本的には申請したときのものにしたがう.もちろん使途の変更は可能である。 基金化の導入は科研費にとって「抜本的な制度改革」(文部科学省の資料によ る)であり、 ①研究の進展に合わせた研究費の柔軟な執行による,研究活動の活性化 ②「予算の使い切り」がなくなるなど、予算のより効果的・効率的な活用 ③従来と比べ,研究者はより研究に専念することができる ことが期待されている。 科研費のそれぞれの種目において2025年3月の段階で基金化されているのは、 基盤研究(B,C),若手研究,挑戦的研究(開拓・萌芽),研究活動スタート支 援,特别研究促進費,国際共同研究加速基金,特別研究員奨励費である。 基金化の具体的なしくみ 基金化によって研究費の使い方が変わるだけで、科研費の応募、審査,採択 などはこれまでと同じである。基金化された研究種目は次のように運営されて いる. 科研費の応募者は従来と同じく、申請時に各年度ごとの研究経費を計上する 国から日本学術振興会に学術研究助成基金として予算が移される 新規に採択された研究課題には、研究開始年度に研究期間全体の交付金額が決 定される(従来は研究期間が複数年度であっても、1年ごとの交付予定額になっ ていた) ↓ 申請した研究経費にもとづいて、各研究者に1年ごとの研究費が配分されて研 究がスタートする + 1 章 3年目 870万円 9