新規採択率(%) 30 25 20 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 年度 図1-9・平成13~令和6年度の科研費の新規採択率の推移 データは日本学術振興会および文部科学省の発表資料をもとにしている。平成23年度には科研費の大幅な増額によって、新規採択率 度の22.1%から 28.5%に急上昇した。その後は徐々に減少したが、和元年度の大幅な採択件数増加によって新規採択率は2 現在に至っている。 は新規採択率は20~22.5%と低かったことを考えると、現在の採択率は十分に 高い水準にある。 種目別にみていくと、応募件数が大幅に増加した基盤研究(A)において採 択件数も大きく増加し、採択件数は前年度よりも141件増となり、これは約2 もの大きな増加率であった。また基盤研究(B),基盤研究(C),研究活動ス タート支援などで採択件数が増加した。また挑戦的研究や若手研究ではほは積 ばいだった. Column 初めての科研費(K教授の場合) 私が初めて科研費をもらったのは平成7年で、 種目は奨励研究(A)(現在の若手研究に相当)、 課題名「新規ナトリウム利尿ペプチドの精製と 構造解析」、研究期間は1年だけだった。金額 も100万円と少なかったが、初めて科研費に採 択されてすごくうれしかった。当時在籍してい た国立循環器病センター研究所の業務係からの 交付内定通知書は今でも大切に保管してある。 日付は平成7年5月1日で、交付内定の発表は 現在よりも1カ月くらい遅かった。 手元にある、そのときの申請書を見てみると、 書く部分が非常に少ないので驚く、申請書は たったの4ページ!その後、「日本の科研費の 申請書は米国 NIHの申請書に比べてあまりに書 く部分が少なすぎる」とかの意見が出て次第に 分量が多くなっていったのだ。 さて、自分の昔の申請書を読み返してみると、 意外にも、研究目的のところはうまく書いてい るではないか。まんざらでもない。研究計画・ 方法も予備的な実験結果を示しながら、そんな に悪くはない。しかし残念ながら、研究課題の 目的であった新規ナトリウム利尿ペプチドは、 結局みつからなかったという苦い思い出が残っ ている。 54 科研費獲得の方法とコツ 第9版