46 スクリーニングでは1~5の5段階の「総合評点」が付けられる。5が最高点で, 1が最低点である。ただし基盤研究(B,C)や若手研究の評点分布とは異なり、 5点が10%,4点が10%,3点が10%、2点が10%、1点が60%の割合にな うに申請書の採点が行われる。 このプレスクリーニングの足切りの割合だが、正確な数値は公表されていな い。しかし、現状の採択率から考えると、プレスクリーニングの段階で上位 20~30%に入っていなければ、本審査に進めないと思われる。つまりプレスク リーニングがとても重要ということだ. また、審査委員が総合評点に「5」を付けた研究課題のうち、ぜひ書面審査に 残したい研究課題があれば、「審査優先課題」として1件選定することができる この課題は他の審査委員の評点にかかわらず書面審査に進めることができる。 ●挑戦的研究の評定要素 挑戦的研究の評定要素は、大きくは「A.挑戦的研究としての妥当性に関する 評定要素」「B.研究計画の内容に関する評定要素」がある。このうちBは「(1) 研究目的及び研究計画の妥当性」「(2)研究遂行能力の適切性」の2つに分か れる。Bは基盤研究や若手研究とほは同じであり、Aが挑戦的研究に特徴的と いえる. Aで求めている「挑戦的」の解釈は難しい。「挑戦性の高い課題」とは、具体 的にはどのようなものだろうか。「挑戦的研究(開拓・萌芽)の書面審査におけ る評定基準等」には「新しい原理や学理の発見・追求」「学術の概念や体系の見 直し」「研究のブレークスルーをもたらすような、大きな発想の転換や斬新な方 法論等の導入」とあるが、よりわかりやすくいえば、以下のような課題が相当 するだろう〔参照3章 15:挑戦的研究(開拓・芽)の申請書について)。 ・異分野の研究を融合させるもの,異分野からの手法や概念を別の分野にもち 込む研究. ・新しいものを探す研究。 ・重要であるが先の結果が予想できない研究. ●挑戦的研究の第1段審査 上記のA、B(1), B(2)の評定要素を考慮しながら、4段階の総合評点を 付ける(「(開拓)」では、S(最高),A,B,C(最低),「(芽)」では最高点 4~最低点1の4段階).評点分布は「(開拓)」では採択可能件数に応じて調整 されるが、「(芽)」では4点が10%、3点が20%、2点が40%、1点が なるように決められている。また第2段階の審査における資料として、長所と 短所などの審査意見の記入が求められる。 科研費獲得の方法とコツ 第9版