●第2段審査 ・基盤研究(B,C),若手研究:2回目の書面審査 第1段審査ではすべての応募課題について審査され、その結果にもとづいて 第2段審査ではボーダーライン(採択予定件数)付近になった研究課題につい て,第1段審査と同じ審査委員が再び書面審査を行う.また一部の審査委員が 極端に低い評点を付けた研究課題についても第2段審査の対象となる。なお、明 らかに点数の高いものについては、この時点で交付内定となる。 第2段審査では、他の審査委員が付けた第1段審査の審査意見等を参考にして 審査を行う。つまり自分の評価と他の審査委員の評価が異なる研究課題を重点 的に審査することになる。どの程度の件数がボーダーライン付近とされるのか は不明だが、第1段審査の書面審査の結果が重要であることはいうまでもない。 第2段審査でも4段階の総合評点を付ける。評点区分はA,B,C,Dであり、採 択予定件数に応じて評点区分の件数は調整される。評点区分の評定基準は、A が「最優先で採択すべき」もの、Bが「積極的に採択すべき」もの、Cが「採 択してもよい」、Dが「A~Cに入らないもの」である。 ・基盤研究(S,A):合議審査 平成30年度からの「科研費審査システム改革2018」によって、第2段審査の 合議審査ではすべての応募課題に対して活発な議論が繰り広げられている。合 議審査を行う種日は基盤研究(S)では「大区分」,基盤研究(A)では「中区 分」の審査なので、応募課題について専門外の審査委員も多く、第1段審査の 点数はかなりばらつきがあるのが普通で,結果として合議審査が採択・不採択 の決定に重要になる。 合議審査では第1段審査の書面審査を行った審査委員が全員集まって(令利 7年現在、面の間「Web会議形式」による合議審査が基本とされている)、す べての応募課題について長所や短所を議論し、最終的に全審査委員の合意を得 て採択課題が決定される.もちろん書面審査の点数を参考にはするが、点数に かかわらず応募課題はすべて一から検討される。いろんな分野の審査委員が応 募課題について多面的に検討するという「科研費審査システム改革2018」は、 うまく機能している. 挑戦的研究の審査 挑戦的研究(開拓・萌芽)は「斬新な発想に基づき、これまでの学術の体系 や方向を大きく変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有 する」研究計画を支援することが目的で、「基盤研究」や「若手研究」とは明確 44) 科研費獲得の方法とコツ 第9版