をもち込むことで、意外な研究展開が起こる可能性が評価されるからだと思う。 まだ業績はないがよいアイデアをもっているのなら挑戦的研究にトライして みるのもいいだろう. 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援は「研究機関に採用されたばかりの研究者又は産前産 後の休暇を終え、若しくは未就学児を養育していた研究者が一人で行う研究計 画」であり、注意すべきは科研費の他の種目とは応募時期が異なることだ、通 常、3月上旬から5月第2週までが応募期間で、7月下旬に審査結果の通知と交 付内定がくる(参照後述の図1-6)、応募できるのは、前年の科研費募集期間に は応募資格がなかった研究者で、①前年度の科研費応募締切後に応募資格を得 たか、②産前産後の休暇を取得または未就学児を養育していたために応募でき なかった研究者が対象だ. なお、科研費のほとんどの種目は2段階での審査方式がとられているが (参照1章4:審査のしくみ)、「研究活動スタート支援」と「奨励研究」では、令 和6(2024)年度から審査方式が2段階書面審査から一度の書面審査で採否を決 定する審査方式に変更された。それまでは「研究活動スタート支援」の審査結 果は8月下旬であり、結果がわかってからだと基盤研究等(9月中旬公募締め切 り)に応募する時間的余裕がなかった。今回の変更によって早期の審査結果の 通知が可能となり、採択されなかった場合でも基盤研究等への応募のために必 要な準備期間を確保することが可能になった。 また研究活動スタート支援に採択されても、その年の科研費応募には基盤研 発や若手研究などに応募できる。そして基盤研究などの他研究種目に採択され た場合、「研究活動スタート支援」と重複して受給が可能である(従来は研究活 動スタート支援を辞退しないといけなかった)・ 夏から秋にかけて行われる基盤研究や若手研究などの科研費応募の締切後に 応募資格を得た研究者は、ぜひ応募してみるべきだ 学術変革領域研究 令和2(2020)年度から創設された「学術変革領域研究」は、「学術変革領域 研究(A)」と「学術変革領域研究(B)」で構成される。 「学術変革領域研究(A)」は、「多様な研究者の共創と融合により提案された 研究領域において、これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させるこ 32) 科研費獲得の方法とコツ 第9版