2科研費の種類一科研費にはどのような種目がある? における「基盤研究(C)」と「若手研究」の新規採択合計件数の5%または5 件のいずれか低い件数という上限が設定されている。 採択されると、研究代表者には「基盤研究(C)」または「若手研究」の研究 費に加えて、交付内定を受けた研究費総額の当初応募額から交付内定額を引い た額か。150万円のいずれか低い額が交付される。また研究機関にはその30% 相当の間接経費が交付される. この新しい若手研究者の支援制度だが、条件が厳しく、大学によっては対象 者がいないこともあると思われる。 挑戦的研究 挑戦的研究には小規模で研究期間が2~3年と短い「挑戦的研究(萌芽)」と、 配分額が大きく研究期間が3~6年と長い「挑戦的研究(開拓)」の2種類があ る。挑戦的研究は「斬新な発想に基づき、これまでの学術の体系や方向を大き く変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有する一人又は 複数の研究者で組織する研究計画」のために設定されており、そのなかでも 「(萌芽)については、探素的性質の強い、あるいは芽生え期の研究計画も対象 〔令和7(2025)年度科研費公募要領より〕とされている。 これは「科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(本文)」(平 成28年12月20日)に書かれているように、大学などでの基盤的経費の減少か ら「大学等における研究の自由度や多様性をめぐる環境が悪化して」おり、「挑 戦的な研究が減退している」ことへの危機感から新たに設定された。 申請において重要なのは、挑戦的研究に相応しいアイデアと、実行可能性が あることだ、また審査は中区分(後述)で行われることから、専門外の審査委 員も加わって、より広い分野で審査される。審査方式は「挑戦的研究(開拓)」 が「総合審査」(書面審査と合議審査)で、「挑戦的研究(芽)」が「2段階書 面審査」で行われる. 挑戦的研究(開拓)と挑戦的研究(萌芽)はどちらも基盤研究 (S,A,B)と 同時に応募でき、また重複して受給が可能なので、研究実績と業績のある教授 クラスの研究者が基盤研究と同時に応募することが多く、競争は非常に厳しい 〔参照 2章1:応募種目の選び方)。挑戦的究(開拓)は配分額が500万~2,000 万円で研究期間は3~6年、挑戦的研究(芽)は配分額が500万円以下で研究 期間は2~3年である. 私自身の経験では、自分の得意分野に応募する基盤研究とは異なる分野に応募 したときの方が採択されている。異なる分野からターゲットとなる因子や方法論 1 章 (31