22 科研費の種類一科研費にはどのような種目がある? 「基盤研究」種目群 これまでの蓄積にもとづいた学問分野の 深化・発展を目指す研究を支援し、学術 研究の足場を固めていく種目群 「特別推進研究」 「学術変革研究」種目群 斬新な発想にもとづく研究を支援し、学 術の体系や方向の変革・転換、新領域の 開拓を先導する潜在性を有する種目群 「学術変革領域研究(A・B) 」 「基盤研究(S・A・B・C)」 「挑戦的研究(開拓・萌芽)」 「若手研究」種目群 「若手研究」 「研究活動スタート支援」 若手研究者に独立して研究す る機会を与え、研究者として の成長を支援し、「基盤研究」 種目群等へ円滑にステップ アップするための種目群 図1-2・科研費の種類と関係性 文部科学省・日本学術振興会公表資料をもとに作成、この他に「国際共同研究加速基金」の種目群がある。 基盤研究(B)は基盤研究(C)よりも、さらに業績が多い研究者が応募す る.また基盤研究(B)ではほぼ全員が研究費の獲得を目指して積極的に応募 するため、しっかりした内容の申請書が多くレベルも非常に高い。実際に審査 してみると、基盤研究(B)と基盤研究(C)とでは業績と研究内容にかなりの 差がある。そのため基盤研究(C)から基盤研究(B)にステップアップすると きには、自分のレベルを十分に考えて応募する必要がある。 また基盤研究(S)と基盤研究(A)は競争が激しい.これらに申請するには 医学・生命科学系の場合はタイムリーにCNS (Cell, Nature, S に掲載されるとか、あるいはこれまでに十分な業績があって、その分野の中心 的な研究者とみなされていることが必要だ。 令和2年度の公募からは「研究の高度化や国際競争の激化が進む中で更なる 研究力向上を図るためには、優秀な若手究者に対して、より大規模な研究へ の挑戦を促すことが必要」とのことで、「若手研究(2回目)」と「基盤研究(S. A,B)」との重複応募制限が緩和された。これは「若手研究(1回目)」を受給 中でその年度が研究計画の最終年度の者、または過去に一度「若手研究」を受 給し終わった者のうち「若手研究」の応募資格を満たす者が、「若手研究(2回 目)」と「基盤研究(S,A,B)」を重複して応募できるようになったということ だ〔参照2章1:応募種目の選び方).ただし「若手研究」と「基盤研究(S, A,B)」 の両方に採択された場合は、「基盤研究(S,A,B)」を優先して、「若手研究(2 回目)」を辞退しなければならない。若手研究者は積極的にチャレンジしてみる といいだろう。 1 章