科研費の情報を得るには 科研費について知るためには、また科研費に応募するときには、日本学術振 興会ホームページの「科学研究費助成事業」(https://www.jsps.go.j grantsinaid/index.html)のところから情報を得る。 ここには、制度概要、研究種目・概要、公募情報、使用ルール・様式集、審 査・評価関係、関連データ(科研費データ等)など、科研費に関するあらゆる 情報がまとめられている. 科研費に応募しようとするときには、毎年、申請にあたっての変更点がある ので、必ずこのホームページで公開されるその年度の「公募要領」を読んでお くこと.また研究計画調書(申請書)も変更されることがあるので、こちらも 必ずその年度のものを使用すること。 科研費に応募する前にやるべきこと いうまでもないかもしれないが、科研費は、まず応募資格を得て、研究計画 を書いた研究計画調書(申請書)を提出し、審査を経て採択されて、初めて獲 得することができる。 Column 初めての科研費(Aくんの場合) 科研費という研究助成があることは学生のこ ろから知っていたが、私もそれを出せるような 身分になったときにはウキウキしたものだ、そ れまで研究助成申請をしたこともなく、「よっ しゃ~,最初から絶対とったるで!」そう意気 込んで、まずは先人の知恵をと、所属研究室の 諸先輩達から申請書のコピーをいただいた。ど れも採択されているだけのことがあり、同様な 体裁の書式が並ぶ、「こう書けばいいのかぁ、よ し,こんなふうに書いたろ!」 私は奨励研究(A)(今はない種目区分)とい う助成が対象だった.ザッと書いてみた。意外 に難しかったのが2年間の研究計画を立てると ころ.どこまで1年間で進むんやろ?2年目は 何をする?これまでの研究の進行度合いを参考 にしながら内容を推敲した。よし!一応全体は 完成.次の悩みはこれをどの分野に申請するか。 申請内容は新しいバイオアッセイを使ったホル モン探索だった。先輩達のものを参考に「内分 泌学」にしてみた。そこが鬼門だったのか?そ もそも内容が悪いのか? この年は撃沈である。それから3年間、内容 を変え、分野を変え、試行錯誤したが撃沈され 続けた。そして苦節4年、若手研究(B)(今は ない種目区分)に初当選した。「やっとか~、長 かった~」そんな思いが最初だった。 テーマは業績にもとづく萌芽的なものであっ たが、申請書の表現力も上がっていたし、分野 の選択も適切だった。落選したものと当選した ものの差は歴然であった。審査委員に一見一読 でインパクトを与えられるような表現、そして、 「これに助成をしてあげよう」と思わせるよう な魅力的な内容、相手の身になった文章構成、 それこそが科研費獲得の近道なのだろうと肝に 銘じた。 22 科研費獲得の方法とコツ 第9版