の本では恥ずかしながら私の実物の申請書を見本として付けているし、本文中に 出てくる例はすべて実物がもとになっている。ただし、内容は最新のものではな く、2~3年以上前の申請書のものを使っている。 第1章では、科研費とはどのようなものか、現状分析、科研費の種類、審査の しくみ、申請から採択までの流れなどについて紹介している。 第2章では申請にあたっての準備について書いてある。応募種目や応募分野の 選び方や、どのような課題が採択されているかや、過去の審査委員についての調 べ方を紹介してある。 第3章がこの本の中心部分で、実際の申請書の書き方をできるだけ実物の見本 を示しながら解説してある。申請書の各項目ごとにポイントを書いて、どのよう に書けばよいかアドバイスしている。 第4章は書き上げた申請書をさらに読みやすくするための工夫について紹介し ている、また、わかっているようでやってみると結構戸惑う電子申請の仕方につ いて順を追って説明した。 第5章は採択・不採択のときにどうすればよいかについて説明した。 この本に例としてあげた申請書は、久留米大学分子生命科学研究所のメンバー による実物で、快く提供してくれたみんなに感謝している。また悪い例としたに もかかわらず、資料を提供してくれたメンバーには特に感謝している。また佐酸 貴弘くん、佐藤浩くん、前原佳代子さん。高山優子さんの4名には「初めての科研 費」として経験談をコラムにまとめてもらった。久留米大学研究推進課の梶原克 彦さん、川辺貴光さん、村上都磨さんと久留米大学分子生命科学研究所事務室の 土岐陽子さんには、科研費の資料を快くみせてもらって感謝している。また羊土 社の吉田雅博さん、冨塚達也さんには「実験医学」連載時からお世話になった。吉 田さん、冨塚さんなしにはこの本は完成できなかった。 この本が少しでもみなさんのお役に立って、1人でも多くの方に「科研費に採 択された」と喜んでもらえるようにと願っている。 2010年7月 久留米大学分子生命科学研究所にて 児島将康