--- title: "6. 関連分野の研究動向と本研究の位置づけ" book: 科研費獲得の方法とコツ 第9版 chapter: 第3章 申請書の書き方 pages: 153-154 images: page_0153.png ~ page_0154.png --- # 6. 関連分野の研究動向と本研究の位置づけ ## この欄では何を書くのか? この研究テーマに関して、現在、国内外でどのような研究が行われているのか、申請者の研究計画がそこにどのように貢献できるのかを書く。 ## この欄では何を評価する? 「研究動向」「本研究の位置づけ」では、この研究の重要性や意義を判断する。 この研究テーマに関して、国内外の研究者によって、どのような研究がなされてきたか、それを紹介する(図3-45)。このテーマに関して審査委員になりそうな研究者がいれば、さりげなく(!)、その研究を引用しておくのもいいかもしれない。また「本研究の位置づけ」としては、この研究テーマに関して、今回申請する研究計画がどのように貢献できるか、その重要性や意義を書いておくこと(図3-46)。 > **図3-45の説明:** 平成30年度国際共同研究強化(B)の申請書の実例(見出しは令和7年度の申請書に合わせて変更してある)。今回の研究計画に関する研究の流れ、そして重要性や意義を書いておく。国内外の研究の動向を書くとともに、実際の研究者名をあげて説明する。この研究の意義も記載。 > **図3-46の説明:** 平成30年度若手研究の申請書の実例。「本研究の位置づけ」でこの研究の意義を書いておく。 ## 「研究の背景」と「関連分野の研究動向」の書き分け 「関連分野の研究動向」について、内容的には「研究の背景」と重なる部分があるため、両者をどのように書き分ければいいのだろうか。それには **時間軸を意識して書いていけばよい** と思う(図3-47)。 > **図3-47の説明:** 「研究の背景」は過去から現在まで、「関連分野の研究動向」は現在の同時刻性を表す時間軸の図。 - **「研究の背景」** は時間軸では過去から現在まで。研究テーマに関して、これまでどのような研究が行われてきて現在に至っているか、それを書けばよい。 - **「関連分野の研究動向」** は時間軸でいうと同時刻性。研究テーマに関して、「国内外」の研究者によって現在どのような研究が行われているのか、それを紹介すればよい。 ## 「関連分野の研究動向と本研究の位置づけ」の書き方のポイント - 国内外の関連する研究をあげて現在の研究動向を説明する。 - 「本研究の位置づけ」では、研究テーマに関してどのように貢献できるのか、その重要性や意義を書いておく。