--- title: "12. 研究計画最終年度前年の応募" book: 科研費獲得の方法とコツ 第9版 chapter: 第3章 申請書の書き方 pages: 186-187 images: page_0186.png ~ page_0187.png --- # 12. 研究計画最終年度前年度の応募 「研究計画最終年度前年度の応募」とは、現在継続している研究課題について、研究期間が終了する年度の前年度に、当該研究の進展を踏まえ、研究計画を再構築することを希望する場合に応募することができる制度である。 通常は研究期間が終了する年度の7~9月に新規の応募をするのだが(種目によって少し期間が異なるが、例えば令和8年3月までの研究期間のものなら、令和7年の7~9月に応募)、この制度で再応募する場合にはその前年度(例えば令和8年3月までの研究期間のものなら、令和6年の7~9月)に応募が可能となるものである。ただし応募にあたって、いくつかの制限がある。 1つは、特別推進研究および基盤研究の研究課題のうち、研究期間が4年以上のもの、または若手研究の研究課題のうち当初内定時の研究期間が3年以上のものでないと応募できない。 また「研究計画最終年度前年度の応募」により、新たに応募することができる研究種目は、「特別推進研究」、「基盤研究(S)、基盤研究(A, B, C)(応募区分「一般」)」および「若手研究」である。「基盤研究(B, C)(応募区分「特設分野研究」)」の研究課題をもとに新たに応募することはできない。 若手研究の研究課題をもとに新たに応募することができる研究種目は、研究期間が4年の研究課題は「基盤研究(S)、基盤研究(A, B, C)」、研究期間が3年の研究課題は「基盤研究(S)、基盤研究(A, B)」と少し異なる。 なお、採択されれば、継続している研究課題の最終年度の科研費は原則として交付されない。また継続している研究課題以外に、研究代表者として別の研究課題がある場合には、その研究種目の重複制限が適用されることがある。さらに「研究計画最終年度前年度の応募」とは別に新規で応募しようとする研究課題がある場合も、重複制限が適用されることがあるので注意が必要だ。詳しくは公募要領でチェックしてほしい。 いくつかの制限があるためなのか、これまでの審査の経験で「研究計画最終年度前年度の応募」を目にしたことはない。 その研究計画最終年度前年度応募の状況であるが、当初内定時の研究期間が4年以上の研究課題において、令和4年度(2022年度)の応募件数は567件、採択件数は204件、採択率は36.0%であった。一方で当初内定時の研究期間が3年以上の若手研究では、令和4年度の応募件数は165件で採択件数は54件、採択率は32.7%だった。