という話になりました。医学系の臨床に近い分野では患者の姿を描くこと も多いのですが、そこで難しいのは、ちゃんと病気に見える必要がある一 方で、悲惨すぎてはいけないという両方が必要なんですね。そのバランス は大事だと思っています。 このケースでは依頼を受けてからまずは絵の部分を作成しました。仕組 みを説明する概念図のため、絵の厳密さではなく説明として成り立ってい るのかを大事にしています。絵ができたら研究者にチェックをしてもら い、その後文字を入れて仕上げました。 文字は、はじめは小さかったんですが、完成版ではかなり大きくしまし た。説明を詳しくしようとして文字数が増え、そのため字が小さくなりが ちなのですが、ぱっと見でわかるようもっと字を大きくする必要があるん じゃないかと、この図をつくってから思うようになりました。 研究と治療はどう違うの? 安全性や有効性が 料学的に証明された治療として 患者さんに提供されます。 つきに、 少人数の患者さんで安全性、 多数の患者さんで有効性を何 度も確認してから・・・ 科学約に確立(安全性・有効性が確立) 保険診療に よる治療 最初の段階では、 治療に有効と思われる 治療法について 実験というかたちで 詳しく調べます。 保険適用外・・自由診療に よる治療 床研究 基礎研究 基礎実駿 動物実験研究 「未来の患者さんのために 未確立の医療の安全性や 有効性を見極める行為」 研究意義に知らして、 患者さんが負うリスクが 妥当であることが大事 科学的に未立(支全性・有性が木続用) 治療 患者さんが 知られる利益が リスクより上ることが大事 「目の前の患者さんに 役立つことを 恵者利益 第一の目的とする行為」 リスク 研究倉義 ustration: Science Manga Stud o (Kamato Sur mi Mochiduki and Hayanon, 202) 図⑤-2 「研究と治療ってどう違うの?」(2022年) 制作:はやのん、依頼者:京都大学iPS細胞研究所・ヒト生物学高等研究拠点田みさお教授 (所属・職位は制作当時) 図⑤-2も医学系の先生からの依頼で制作した図です。最初に出したラ 7案では、先生がつくった資料の一部をそのまま要素として使って階段状 のレイアウト案をつくり、こういう配置はどうですかというかたちで提案 しました。その後は先生の資料から抜き出した部分を絵として描きなおし 5.理系漫画家として研究を支援する223