Q3) 依頼を引き受けるにあたり心がけていることはありますか。 大内田氏:自分自身が論文の内容が理解できているのかを確認するため、時 間があれば研究者に論文の内容についてお話をいただいて、ポイントを押 さえるようにしています。わからないことはナイーブなことでも聞きま す。例えば「そもそもこれって何ですか」ということや、「何が新規の成 果ですか」ということも聞いています。あと、プレゼン資料は全部いただ いています。そのなかに図のヒントがあるので、そのヒントをもとにラフ をつくっています。 Q4 今後の展望を教えてください。 大内田氏:今、グラフィカルアブストラクト活用によるSNS拡散効果検証 の研究を共同で進めているので、グラフィックを使ったサイエンスコミュ ニケーション活動は有効だということを示せる研究などに貢献できたらと 思います。 制作活動に関しては、私はこれまで誰かに頼まれたり、何かに活用され たりしないとイラストを描けないと思っていたのですが、先日数日かけて 趣味として猫を描いてみたら、純粋に楽しめたので、仕事ではなく趣味と してのイラストも制作していきたいと思いました。今後時間を見つけて、 サイエンスイラストレーションの枠を超えて、自分が本当に描きたいもの を追求したいと思います。 図④-3 大内田氏の作業風景 220 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ