上司となる中島謙一さん(国立環境研究所 資源循環領域 国際資源持続性 研究室長)が研究の可視化ができるデザイナーを探していて、知り合いか らの紹介で私が採用されました。学術的なビジュアルを制作する仕事を本 格的にはじめたのはNIESに来てからです。 NIESでは研究に関する情報の可視化を担っています。申請書に入れる 図もそうですし、一般の人に説明する研究説明ポスターや、論文のグラ フィカルアブストラクト、論文内のグラフなどの図をつくっています。研 究者がワークショップを開くことがあるのですが、そういうときのワーク シートのデザインもやっています。あとはウェブサイトの見た目をつくっ たり、ウェブサイトの管理もできるところはやったりしています。これま でつくった図は、論文のグラフィカルアブストラクトで30点くらい、申 請書の図は20点くらいかなと思います。アイコンもたくさんつくってい て、環境研究でよく使う車や廃棄物などのモチーフを、アイコンセットと してパワポにまとめて研究室の方に使ってもらっています。全部で2500 点ほどあります。 制作以外にも、同じ研究室の研究者にビジュアル面でアドバイスするこ ともあります。「ちょっとつくってみたんだけど、もう少し見やすくなり ませんか」といった相談があると助言しています。研究室の方には、カ ラーパレット(見やすい色の組み合わせ)をいくつかつくって使っても らっています。 NIESで働いている以外の時間は、時期によって違いますが、フリーラ ンスの仕事や医療系のビジュアルデザイン会社でデザイナーをしていまし た。会社と研究所、両方で仕事をすることで、視野を広げることができた のはよかったと思います。 212 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ