Q2 康や美容のお悩みに対して、どういった商品や生活習慣の改善が推奨され るかエビデンスに基づき理論を構築する業務や、世界中の研究情報やマー ケティング情報を調査し、新しい商品企画を立案する業務なども行ってい ます。こういった業務のなかでわれわれ3名は、サイエンスイラストを積 極的に活用しています。 もともとわれわれは理系出身でサイエンスイラストという概念も知りま せんでした。そんななか数年前、R&D本部長がサイエンスイラストレー ターに関する新聞記事を読み、R&Dサービス開発室でも挑戦してほしい と話したのがはじまりです。当時、われわれも文字だけで研究情報を伝え ることに限界を感じていましたが、イラストを作成しようにも不慣れでう まくつくれないというジレンマがありました。そこで、まずは日本サイエ ンス・ビジュアリゼーション研究会に依頼して社内向けのデザインセミ ナーを開き、続けて有賀先生に図解ワークショップをお願いして Adobe Ilustratorの技術や図解の基礎を学びました。 その後、もっと技術を高めたいと手をあげた3名が、継続してさまざま なイラスト制作に挑戦しています。毎月、自分たちが制作した図について プロからアドバイスを受けるミーティングも開いており、会社もスキル アップをサポートしてくれています。 社内サイエンスイラストレーターとしてどのような資料を制作 しているのですか。 松崎氏:主には当社の研究にかかわる、健康・美容分野のサイエンスイラ ストを制作しています。ターゲットは、社内スタッフやお客様、メディア 関係者、研究者などさまざまです。具体的には、社内スタッフ向けの新し い研究成果や新しい商品に関連するエビデンスの解説イラスト、店舗のお 客様応対ツールに掲載するイラスト、外部に発する研究のプレスリリー スや研究所ホームページに掲載するイラストなどを制作しています。ま た、研究所が発表する論文のグラフィカルアブストラクトも制作してい ます。 2.企業の研究開発部でサイエンスイラストレーターチームをつくる 207