という図制作ソフトです。日本に帰国してみると誰も使っていないことを 知り、こんな便利なものがあるよとセミナーなどで紹介したら大きな反響 がありました。それからイラスト制作について質問を受けるようになり、 著作権などを勉強して支援を広げています。 Q2)研究概要図の制作支援はどのように行っていますか。 井上氏:研究者から依頼を受けてプレスリリースに掲載する概要図の制作 を支援することが一番多いです。作成に必要な「何を伝えたいですか?」 といった情報は、研究者にアンケートというかたちでお答えいただいてい るのですが、このアンケートでイラスト制作を希望した研究者に対し、ラ 7制作とプロに依頼する支援を行っています。 具体的には、まずは研究者にジャーナルに提出したグラフィカルアブス トラクトをたたき台として提出していただき、それをもとに私がPower- Pointでラフをつくります。ラフは研究者にお願いすると極端に情報が多 いか極端に情報が少ないことが多いです。また、プレスリリースのテキス トのなかで書かれていないことが図になっていることもあります。このた め私がラフをつくる際には、研究者から提供された情報をもとに、読み手 に対して適切な情報が入っているのかと、テキストと整合性がとれている のかというポイントに注意するようにしています。 ラフは研究者に確認していただき、修正を行ったあとにイラストレー ターに送って制作を依頼します。誰に依頼するかは、締め切り時間や利用 用途を踏まえて選んでいます。イラストレーターとの連絡窓口は私に一本 化し、研究者とイラストレーターの間に入って通訳のようなことをした り、わかる範囲で質問に答えたりしています。 1. 研究支援者としてラフ制作を支援する203