第7章●もう一歩上をめざす:図の魅力をさらに高める方法 4 印象に残る図にしたい 1特徴的な画風を活用する 図全体の画風は図を魅力的にする重要な要素です。研究概要図では使い 勝手のよいシンプルなアイコンやピクトグラムがよく使われますが、世の 中の絵の表現はそれだけではありません。例えば、アイソメトリック(等 角投影図法)、キャラクター系、アニメ系、漫画風、リアル系、水彩、鉛筆、 ピクセルアートなど多様な画風があります。画風はそれ自体が絵としての 魅力を高め、関心を引く力をもっていますので、特に多くの人の目に触れ るプレスリリースの研究概要図などでは、画風を工夫するのも有用な手段 です。 画風に特徴をもたせる際の注意点としては、掲載媒体からみてあまりに も奇抜な画風で表現すると、不自然に浮いてしまうリスクやふざけている と思われてしまうリスクがあることです。最終的にはターゲットの関心を 引くことに加え、理解を促し研究に価値を感じてもらうことが目標ですの で、ターゲットに不快感を与えたり、画風に気を取られて中身が頭に入って こなかったりということがないように配慮を忘れないようにしてください。 また、画風によって情報の伝え方が変わることがあります。例えば、漫 画風にすると登場人物やセリフが必要になります。アイソメトリックにす るとアングルが斜め上からになるため、俯職的な構図になります。このよ うに、画風によって表現方法が異なるために、研究内容によって向き不向 きが生じることがあります。特徴的な画風を選ぶ場合は、自分の研究をど のように伝えると最もわかりやすくなるかをよく考えてから選ぶか、プロ のデザイナーやイラストレーターに相談するのがよいと思います。 182 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ