6情報に強弱をつける できるかぎり表現を揃えることができたら、今度は見た目に強弱をつけ ていきます。見た目に強弱をつけるとは、具体的には大事な情報が目立つ ようにすることです(図5-39)。大事な情報がどれなのかがぱっと見の見 た目からわかるようになると、情報の優先度が理解できるため脳の負担が 軽くなったように感じます。効果的に強弱をつけるポイントは次の3つです。 ①情報の優先度をつける 1つ目は、情報の優先度を的確につけ、重要性の高い情報を絞り込むこと です。研究者の図やスライドでよくあるのは、強調する箇所が多すぎて太 字や色つきの文字だらけになり、一番重要な情報が埋もれてしまうという 状況です。アクセントカラーの項目でも解説した通り、目立たせる情報が 多すぎると視覚的に煩雑になるうえ、重要情報が埋もれてしまいます。思 いついたところをぽんぽんと強調すると強調だらけになる可能性がありま すので、いまいちど図のメッセージに立ち返り、今回のメッセージを伝え るために重要な情報をできれば1~2カ所に絞るようにしてください。 ②重要情報を視覚的に強調する 2つ目のポイントは、重要情報を視覚的に的確に強調することです。強調 の方法としては、主に以下のような方法があります。 ●他の要素と比べて大きくする ●他の要素と比べて太くする ●違う色・目立つ色にする(アクセントカラーの利用) ●囲みや背景色、ハイライトをつける ●形状を変える(四角形の中に1つだけ丸い形を入れるなど) ● 目立つ場所に置く(中央や左上など) ●まわりに余白を入れる ●矢印やイラストを付ける 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ