意味を誰でも明確に読み取れる画像の場合はよいですが、普通は限られた 専門家以外は画像を理解するリテラシーをもっていないため、申請書やプ レスリリースなどの少し広いターゲットが想定されているときには使わな い方がいいかもしれません。ジャーナル用のグラフィカルアブストラクト の場合も、3Dのレンダリング画像など、構造を明確に示す画像はよく使わ れますが、それ以外は概念図やグラフで表現されることが多い印象です。 もしも画像データを使いたいという場合は、ただ画像を載せるのではな く、その画像が何を意味しているのかをターゲットが理解できるようでき るかぎり配慮してください。そもそもどの臓器・組織あるいはどんな機器・ 部品・状況なのか、どの部分の画像なのか、その画像をどう読むことによっ て何が読み取れるのかについて、矢印や言葉、イラストを添えるなどして 丁寧に説明しましょう(図5-37)。 画像に説明がない例 説明を加えた例 〇〇素材の断面 〇〇素材の位置による断面の違い >> 〇〇素材の位置による断面 の違いが明らかになった 〇〇状の断面 xx 状の断面 多様な機能の発揮 図5-37 画像に説明を加える ③表の場合 表は研究概要図ではあまり使われることはない印象です。論文の図表と して使った多数の行列をもつ表をそのまま入れるのは、直感的にわかりに くく、あまり効果的ではありません。表形式は、行と列の数を2~4程度 に絞り込み、イラストやピクトグラムも組み込んで研究概要図全体をマト リクスとして表現するならば活用してもいいかもしれません(図5-38)。 144 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ