はそのまま使わないようにすることです。研究概要図は論文の図と異なり、 データの妥当性を議論するための図ではありません。結果がおおまかに理 解できればよいため、論文で必須だった情報、すなわち画像であればスケー ルバーや細かい条件についての情報、グラフであれば統計的に必要な情報 (エラーバー・平均値など)や単位などを省略することも可能です。もちろ ん、見る側が理解するのに必要な情報は入れるべきですが、ぱっと見でだ いたいの意味が理解できることをめざして調軽することが重要です。 ①グラフの場合 グラフを利用する場合は、図のサイズと解像度に注意してください。よ くあるのは論文用につくった小さいグラフを、研究概要図で拡大して掲載 した結果、解像度が悪くぼやけて見えてしまう事例です。逆に論文用につ くった大きいグラフを、研究概要図の中に縮小して掲載した結果、数値や 単位などの小さい文字が潰れて読めなくなることもあります。基本は論文 の図は描き直し、グラフの掲載サイズに合わせて文字のサイズなども調整 するようにします(図5-36)。また、理解するのに必要最少限の情報のみを 掲載し、色合いなどもメインカラーやアクセントカラーに合わせて調整します。 論文のままのグラフ 概要図用のグラフ ConditionA 150- S 100 Binding 50 >>Binding 0 図5-36 ■ ConditionA ConditionB 1 2345 67 Time (5) 概要図用に整理したグラフ ConditionB Time ②画像の場合 顕微鏡やCT、あるいは解析画像などの画像データは、分野にもよるかも しれませんが、研究概要図にはあまり使われない印象です。美しく、かつ 5. 表現をわかりやすく整える 143