色の選び方を考える前にまず、前提知識をお伝えします。色は色相、彩 度、明度という3つの属性をもっています(図5-22)。色相とは赤や青な どの色味のことです。彩度とは色の鮮やかさのことです。彩度が高いほど 鮮やかに、低いほどくすんで灰色に近づいていき、ゼロになると白や黒に なります。明度は色の明るさのことです。明度が高いほど明るく、低いほ ど暗くなります。最も明度が高いのは白、低いのは黒です。 色相 彩度 明度 高い 高い 低い 低い 図5-22 色相・彩度・明度とは 色選びの際は、この3つの属性を意識しながら選んでいきます。選ぶ際 のポイントは次の通りです。 ①アクセントカラーは目立つ色にする アクセントカラーは強調するための色なので、目立つ色にする必要があ ります。一般的に、暖色や彩度が高い色ほど目を引く力が強いといわれて います。暖色系とは赤や黄色やオレンジ色のことです。ただし、あまりに も彩度が高い色は避けるようにしてください。視覚的にきつい印象で、見 やすさが損なわれてしまいます。もう少し洗練された印象を与えるために も、鮮やかな色は彩度を少しだけ下げ、落ち着いた色にするとよいと思い ます(図5-23)。 また、メインカラーとアクセントカラーの色相の差が大きいほど、視覚的 にメリハリがついてアクセントカラーが目立ちやすくなります。具体的には 色相環という色相を環状に並べた色の輪のなかで、反対側近辺の色どうしを 選ぶと、メインカラーとアクセントカラーの差がはっきりします(図5-24)。 4.効果的に伝わるカラー戦略129