くったグラフィカルアブストラクトは、科学的に意味があるわけではない 場合でも背景色が入っているなど、色が利用されていることが多いです。色 をうまく活用すれば、ターゲットの「この図をもっと見ていたい」という モチベーションを上げられる可能性があります。 このように、色は情報を読み取りやすくするうえで重要な働きをしてい ます。色を使う際、厳密にこの色はなんの役割なのかということを一つひ とつ分析する必要はありませんが、「なんとなく」ではなくどういう意図で 色を付けたのかを意識するようにすると、よりわかりやすい色遣いができ るようになるのではないかと思います。 2 色は3色で表現する では、色を選ぶポイントは何でしょうか。それは使う色の数を絞ること です。見にくい研究概要図は、1枚の中にさまざまな色が使われていること が多いです。色が多いと洗練されていない印象を与えてしまうと同時に、 「見やすさ」と「わかりやすさ」の両方を損ねてしまうことがあります。で は、どれくらいを目安にしたらいいのかというと、基本は3色で表現する ことをめざしてください。少ないという印象をもつ方もいるかもしれませ んが、まずは基本として説明します。 ここでいう3色は単に3種類の色という意味ではなく、それぞれに役割 があります。本書では3色をベースカラー、メインカラー、アクセントカ ラーという名前でよびたいと思います(図5-20)。ベースカラーは文字や ベースカラー メイン カラー アクセント カラー 配色の面積 図5-20 基本の3色 70% 25% 5% 4.効果的に伝わるカラー戦略 127